情緒不安定で指先を舐めるようになりました
4歳の娘はとても活発な子で、男の子ともよく走り回って遊びます。幼稚園の先生の話では、お友だちの世話をよくしてくれるようなのですが、自分の思い通りにならないと相手の子を厳しく怒ったり、引っ張ったりするそうです。そのことについて先生に注意されると、「怒らないで」と泣き出し、情緒不安定になることもあるそうです。また3歳半ばごろには指しゃぶりをしなくなったのですが、近ごろ指先をペロッと舐める仕草をするようになりました。本人は無意識にやっているようなのですが、見ている私のほうが耐えられず、つい注意してしまいます。実は、活発で強過ぎる娘をかわいいと思えないことがあり、時々冷たい態度をとったり、強い口調で叱ったりしてしまいます。でも、こんな私の態度に不安を覚えて、上のような行動をしてしまっているのではないかと日々考え、落ち込んでしまいます。指舐めなどは、チックの1つなのでしょうか? いずれ治まるのでしょうか? 娘に対してどう接していけばよいか、教えてください。
お母さんが感じているように、4歳の娘さんの指先なめは、チック(習癖)の一種だと思います。このチックは、あなたとの関係性が要因となり、家庭の中で起きているのではないかと感じます。これは無意識の行動であり、緊張がとけたとき、逆に緊張する場面で出やすい行動です。相反する場面で出る行動なので、見た人は、「この子にとって、『本当に安心できる場』はどこなのかしら?」と戸惑ってしまいます。また、幼稚園での友だちへの態度は、おそらくあなたの娘さんに対する態度のまねではないでしょうか? あなたの娘さんへの行動が変化すれば、チックも、幼稚園での行動も変化するでしょう。まず、娘さんが日常生活で「当たり前にできていること」に注目し、言葉をかけてみてください。それが、あなた自身の行動変化につながります。たとえば、モリモリ食べてくれたときには、「おいしそうに食べるのね! モリモリ食べてくれてお母さん安心だわ」、ひとりで起きたときには、「ひとりで起きてくれたのね! お母さんうれしい!」というように言葉がけをしてみてください。お母さんのこうした行動が、成長していく娘への「勇気づけ」になります。