アデノイド肥大のような症状が出ています

アデノイドは鼻の奥、のどの上にあるリンパ組織が肥大した状態を言います。リンパ組織はウイルス等の侵入を感知して防御するためのとても不思議な組織です。アデノイドは5歳ぐらいがピークで生理的に大きくなりますが、個人差があり、大き過ぎると空気の通り道を塞ぐため、いびき、口呼吸、睡眠時の無呼吸を来たします。生後11カ月で、アデノイドの肥大により睡眠時のいびきや無呼吸を来たすことは非常にまれです。ご相談のお子さんは急に症状が出ているので、鼻炎や副鼻腔炎と考えられます。鼻の奥（後鼻腔）は乳児では生理的に細いので，腫れたり、鼻水がたまるといびきをかくようになります。かぜ症候群ですので症状は２週間ぐらい続きます。鼻水をこまめにとってあげたり、痰をやわらかくする薬等で徐々によくなります。