たばこの具体的な影響について

たばこの具体的な影響について

現在妊娠4カ月で、もうすぐ妊娠5カ月目に入ります。妊娠中にたばこを吸っていると低出生体重児が生まれると聞いたことがあります。それ以外にもいろいろ聞くのですが、あいまいな意見しか聞いたことがありません。低出生体重児以外では、どのような影響があるのでしょうか? たばこをやめることができたら、こんな質問もすることもないのですが……。具体的な胎児への影響について教えてください。

専門家の回答

たばこは胎児の発育を抑制するため、低体重児が生まれやすくなります。また、死産、周産期死亡※、新生児死亡※※なども多いという報告もあります。これらのトラブルの原因としては、ニコチンの作用で血管が収縮して胎盤への血流が減少し、胎児への酸素や栄養分の供給が不十分になるためと考えられます。また、ニコチンは胎児の脳神経細胞の発達を邪魔するため、知能の発達にも大きい影響を与えます。たばこは吸う本数が多いほうが影響も大きいようです。妊娠すると休息時間が増えるため、ついついたばこの本数が増えてしまうという方もいるでしょう。しかし、胎児への影響を考えたら、禁煙を心がけたほうがよいでしょう。 
※周産期死亡:妊娠満22週以後の死産と早期新生児死亡(生後1週未満の死亡)をあわせたもの
※※新生児死亡:生後4週未満の死亡

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者天神 尚子(てんじんひさこ)先生
三鷹レディースクリニック院長

三楽病院産婦人科科長を勤めた後、2004年2月、三鷹レディースクリニックを開業。
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