妊娠中に飲用不適合の井戸水を飲んでいました
妊娠8カ月です。自宅の井戸水の水質検査をしたところ、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素が基準値外で飲用不適合でした。この井戸水は、妊娠してから引っ越した自宅で使っており、妊娠中ずっと飲用してきました。胎児への影響が心配です。
井戸水は有害物質の地下浸透の問題、また、井戸の管理が不十分であることにより、汚染の可能性があります。環境基準を超えた井戸の数は、全国で6%近く報告されています。水質検査では、一般細菌、大腸菌、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物などが検出されますが、近年では全国的に硝酸態窒素、亜硝酸態窒素の地下水濃度が高くなっています。過剰な窒素肥料から土壌に残留した窒素の流出や、事業系廃水など周辺環境からの汚染が原因となることが多いと言われています。水分に含まれる硝酸態窒素を過剰に摂取すると、体内に酸素を運ぶ血中ヘモグロビンがメトヘモグロビンに変化して、酸素不足の状態になり、健康に影響が及ぼされます。特に、乳児は胃内が弱酸性であるため、胃内に細菌が繁殖しやすく、さらに症状が強くなって体に深刻な害が及ぼされます。大人でも、胃酸が十分に分泌されない人は注意が必要です。軽度汚染水を連日飲んでも、妊婦の母体や胎児に害が及ぼされる心配はありませんが、井戸水を常用している場合は、上水道に切り換えたほうがいいでしょう。また、現在の健康状態はどうでしょうか? 井戸水の摂取状況について主治医に報告し、まずは健康状態をよく診ていただくことをおすすめします。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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