Audible(オーディブル)は、プロの声優や俳優・ナレーターが朗読した本を、スマートフォンやパソコンで聴けるオーディオブックサービスです。
Amazonの関連会社が運営しているため、Amazonアカウントを使った会員登録が可能となっています。
通勤や通学中、掃除機がけの最中でも、いつでもどこでも本の内容を音声で聴けるので便利ですが、料金が高いといった声もあるようです。
そこで今回は、Audibleの料金やサービスなどを紹介しつつ、Audibleが値段に見合ったサービスなのかという点について検証していきたいと思います。
Audibleの料金プランと本の購入方法
まずは、Audibleの料金や本の購入方法といった基本情報を確認しておきましょう。
Audibleは、次のような特徴があるサービスです。
- 月額1,500円(税込)の料金で好きなオーディオブックを1冊購入できる
- 追加購入時は定価の30%
- オーディオブックは聴き放題ではない
一つずつ、説明していきます。
月額1,500円(税込)の料金で好きなオーディオブックを1冊購入できる
Audibleの料金プランは、月額1,500円(税込)の1つのみ。
Audible会員になると毎月コインが1枚付与され、このコイン1枚で好きな本を1冊購入できるという仕組みです。
またAudibleに初めて申し込みをした方には30日間の無料体験期間があり、その期間中もコインが1枚付与されますので、好きなオーディオブックを無料で1冊試すことができます。
追加購入時は定価の30%OFF
月に2冊以上のオーディオブックを購入したい場合は、追加購入が可能です。
その場合はクレジットカード・デビットカードでの購入となり、定価の30%OFFで購入できます。
また、後述しますが「追加コイン」が購入できるようになり、このコインを使っての追加購入も可能です。
オーディオブックは聴き放題ではない
Audibleは、かつて「聴き放題」でサービスを提供していたこともありました。しかし、現在はオーディオブックの聴き放題は実施していません。
毎月1冊分のコインが付与されますが、それ以上のオーディオブックを視聴したい場合は、別途購入する必要があります。
Audibleの料金は本当に高いのか?
「月額1,500円(税込)もかかるのに聴き放題ではない」といった理由から、「Audibleは高い」と言われることもあります。
しかし、Audible会員が利用できる特典内容などを考えると、月額1,500円(税込)という金額は決して高くない、むしろコスパが良いサービスであることが分かります。
Audibleが料金以上にお得な理由は、以下の通りです。
- 無料コンテンツが充実
- 高額なオーディオブックも1枚のコインで購入できる
- 返品・交換が可能
- 購入・ダウンロードした作品は解約後も視聴可能
無料コンテンツが充実
Audible会員は、以下のコンテンツが無料(追加料金なし)で楽しめます。
- ボーナスタイトル
- ポッドキャスト
毎月1冊のボーナスタイトルが視聴可能
Audible会員には、毎月1冊オーディオブックの「ボーナスタイトル」が公開されています。ボーナスタイトルとは、Amazonが選定したオーディオブックタイトルで、視聴にコインは必要なく、Audible会員であればすぐに聴けます。
過去ボーナスタイトルになった作品の中には、又吉直樹氏の「劇場」や宮部みゆき氏の「ソロモンの偽証」などがありました。
毎月付与されるコイン分の購入と併せて、実質的に月に2冊のオーディオブックが、追加料金なしで視聴できるということですね。
ポッドキャストが聴き放題
ポッドキャストとは、さまざまなジャンルの音声番組のこと。
Audibleのポッドキャストの内容は、ビジネスやエンタメ、語学やヒーリングなど多岐にわたり、中にはAudibleでしか聴けないコンテンツもあります。
例えば、Audibleオリジナル配信の「アレク氏2120」は、「TRICK」や「SPEC」「池袋ウエストゲートパーク」など多くの人気ドラマや映画を手掛ける堤幸彦監督の作品です。ナレーションを担当するのは、「山寺 宏一、梶 裕貴、三石 琴乃、窪塚 洋介、竹中直人」など、人気声優・俳優陣。
このほかにも、吉本お笑い芸人のチャンネル「よしもと音声研究所」や、落語、英会話など幅広いジャンルのポッドキャストが揃っています。
それぞれの番組を通常価格で購入すると3,000円(税込)や6,000円(税込)といった料金がかかりますが、Audible会員はなんとこのポッドキャストが聴き放題です。
月額料金以外の追加料金もかかりません。
さらに、アプリにダウンロードしてオフラインでも聴けるので、外出時やスキマ時間を有効活用できますよ。
このポッドキャストの聴き放題だけでも、月額料金以上の価値があるのではないでしょうか。
こちらのポッドキャストが、すべて聴き放題です。
高額なオーディオブックも1枚のコインで購入できる
Audible会員になると、毎月1枚のコインがもらえます。会費が月額1,500円(税込)ですので、コインの価値は実質1,500円相当と考えることができますね。
このコインを使ってオーディオブックの購入が可能なわけですが、オーディオブックの価格に関わらず必要なコインの枚数は1枚です。
定価が4,500円(税込)のオーディオブックの購入も、コイン1枚でできてしまいます。
価格上限なしで好きなオーディオブック1冊と交換できますので、高額なタイトルを購入したい方にとっては、非常にコスパの良いシステムといえるのではないでしょうか。
また、使用せずに残ったコインは、自動で翌月に繰り越されます。
返品・交換が可能
Audibleのオーディオブックは、返品・交換が可能です。
コインで購入したタイトルを返品した場合は速やかにコインが返却され、クレジットカードで購入したタイトルの場合はクレジットカード会社を通じて返金されます。
1年以内に購入したオーディオブックであれば返品が可能で、Webから申し込むだけと手続きも簡単。
「イメージと異なる」「ナレーションが合わない」といったことがあっても、購入代金が無駄になることはありません。
購入・ダウンロードした作品は解約後も視聴可能
Audibleで購入・ダウンロードした作品は、Audible解約後も視聴可能です。
対象はオーディオブックだけでなく、ダウンロードしたポッドキャストも含まれます。
無料体験中に付与されるコインで購入した作品やボーナスタイトルも対象となりますので、この機会にぜひAudibleを無料体験してみてください。
Audibleコインの追加購入方法
Audible会員に付与されるコインは、毎月1枚です。そのため、2冊目以降は追加でタイトルを購入する必要があります。
Audible会員であれば、クレジットカード・デビットカードの購入に対して30%の割引が適用されますが、オーディオブックの価格によってはコインを追加購入し、そのコインを支払いに充てた方がお得です。
Audibleコインの価格は、2021年11月現在「3枚セットで3,600円(税込)」。1枚あたり1,200円(税込)と、非常にお得な値段設定となっています。
ただし、Audibleのコインの追加購入は「2ヶ月目以降も会員登録があるユーザー」のみ可能になっています。
- 1ヶ月以上継続してAudible会員である(最初の1ヶ月を完了し、2ヶ月目以降である)
- アカウントにあるコインの数が0または1である
- 休会中ではない
コイン枚数の確認方法
「現在、何枚のコインを保有しているのか」を確認する方法は、簡単です。
Audibleアプリの場合
Audibleには、Android版、iOS版のAudibleアプリがあります。
アプリを開き、「プロフィール」を確認すると、会員プランや現在のコイン数、次回の請求日などが確認できます。
PCサイトの場合
PCの場合は、Audibleのサイトを開いたトップページの右側に表示されたコイン数を確認してください。
さらに、「アカウントサービス」メニューを開くと、利用可能なコイン数とコインの有効期限、次のコイン付与のタイミングも表示されます。
スマホサイトの場合
スマホのWebブラウザを利用する場合は、画面右上に利用可能なコイン数が表示されるため、一目で確認できます。
退会手続きをするとコインは消滅するので注意
購入したタイトルは、Audible会員を退会した後も聴くことができます。
しかし、未利用のコインは退会手続き後に消滅してしまいますので、すべてのコインで本を購入し終えてから退会することをおすすめします。
Audibleの月額料金の支払い方法
Audibleの月額料金の支払い方法は、「クレジットカードとデビットカードのみ」です。
Amazonのアカウントを利用しての登録となるため、Amazonの支払い方法で設定しているクレジットカード・デビットカードが、そのままAudibleの支払い方法となります。
注意点は、Amazonお買い物でコンビニ払いなど現金払いや電子マネー払いなどを利用していた方も、Audibleを利用するためにはクレジットカードの登録が必要だということ。
また、AmazonポイントやAmazonギフト券残高などもAudibleの支払いには利用できません。
次回課金日の確認方法
Audibleの料金発生日は、30日間の無料体験が終了したタイミングです。
上記の例は、スマホのWebブラウザで確認した画面ですが、「次回コイン付与日」と表示されている日がクレジットカードの引き落とし日になります。
スマホのブラウザやPCから確認する場合、「アカウントサービス」メニューを開くと「次回ご請求日」が表示されます。
Audibleアプリの場合は「プロフィール」をタップすると、現在のコイン数の下に「次回ご請求日」を確認できます。
Audible(オーディブル)は30日間無料体験が可能
Audibleには、初めて申し込みをした方を対象に、申込日から30日間の無料体験期間があります。
無料体験期間中は、Audible会員と同じ特典が全て受けられ、1コインも付与されますし、ボーナスタイトルも視聴できます。
ポッドキャストも聴き放題です。
過去にAudibleを利用したことがある方も、退会してから1年以上経過している場合は、再度無料体験を利用できますよ。
1コインの付与もありますので、「しばらくAudibleを使っていないけれど、もう一度試してみたい」と考えている方は、ぜひ無料体験期間を利用してみましょう。
無料体験期間終了後は自動更新
Audibleの無料体験期間が終了すると、自動的にAudible会員に登録されます。
月額1,500円(税込)が発生しますので、継続するつもりがない場合は無料体験期間中に解約の手続きを行いましょう。
解約したあとでも、コインを使って購入したオーディオブックは聴き返せますので、安心してください。
無料体験だけで解約する方法
無料体験だけで解約する方法も、紹介しておきます。
解約の手順は、次の通りです。
- Audible.co.jpにサインインして、「アカウントサービス」をクリック
- 「会員タイプ」の枠下にある「退会手続きへ」をクリック
- 左下の「このまま退会手続きを行う」をクリック
- 退会理由を選択し、「次へ」をクリック
- 「退会手続きを完了する」をクリックすると退会手続きが完了
退会の手続きは必ずAudibleの公式HPから行います。アプリからは手続きできません。
30日間の無料体験の間に解約手続きをしても、残りの日数は引き続き無料で利用可能です。自動更新されたくない方は、忘れずに手続きをしておきましょう。
まとめ
Audibleは、「本を聴く」という新しいスタイルのサービスです。本を読むのが得意ではない方も、ラジオのような感覚で楽しめるかもしれません。
家事をしながらの「ながら聴き」もできますので、仕事や子育てに忙しく読書の時間が取れない方にもおすすめです。
ぜひ、Audibleの無料体験で、「本を聴く」というスタイルを試してみてください。