介護福祉士の単発バイトが見つかる求人アプリ&サイト8選｜そもそも副業OKかも解説

介護福祉士におすすめの介護単発バイト探しアプリ4選

副業やスキマ時間を活用して介護福祉士の単発バイトを探すなら、まずは専用のマッチングアプリを活用するのがおすすめです。ここでは、介護福祉士の資格を活かせる単発バイトアプリを4つ紹介します。いずれも日払い対応で短時間から働けるうえに、面接不要で気軽に始められるサービスです。それぞれの特徴やメリット・デメリット、どんな人に向いているかを解説し、最後に表で主要なポイントを整理します。

カイテク

「カイテク」は、介護・看護分野に特化した単発バイトアプリです。掲載求人数は業界No.1の3万件以上と最多で、提携事業所も全国に2,800ヶ所以上あります。介護福祉士や初任者研修以上の資格を持つ方なら登録可能で、1日1時間から都合に合わせて働ける柔軟さが魅力です。勤務後は最短1分で給与が振り込まれ、振込手数料も無料なので急な出費があっても安心です。さらに給与とは別にポイント付与があり、貯めたポイントはギフト券やグッズなどと交換できます。

メリット：アプリ利用は完全無料で、履歴書・面接不要ですぐ始められます。求人件数が非常に多く、高時給の求人も豊富なので効率良く稼げるでしょう。夜勤専従の募集もあり、副業で夜勤バイトを探したい人にも向いています。サポート体制も充実しており、元介護職のスタッフが常駐して相談に乗ってくれるため安心です。

デメリット：応募には資格証の登録が必要で、資格を持たない人は利用できません。また対応エリアは全国規模ですが、地方によっては求人が少ない場合もあります。しかし求人自体は豊富なので、都市部在住でなくても一度登録してチェックしてみる価値はあります。

こんな人におすすめ：「とにかく求人数が多いアプリで選びたい」「短時間の副業でしっかり稼ぎたい」「本業の経験を活かせる現場で働きたい」という介護福祉士の方に最適です。実務経験がある方はもちろん、ブランク明けで復職前に色々な施設を試したい人にも向いています。

特徴	内容
運営会社	カイテク株式会社（医療・介護の単発マッチングサービス）
対応エリア	全国（提携施設2,800ヶ所以上）
資格要件	必要（介護福祉士・初任者研修など有資格者限定）
シフト・時間	1日1時間からOK。夜勤含め希望の時間で働ける
支払い	日払い対応（勤務後最短1分で入金）
その他特徴	面接・履歴書不要、給与とは別にポイント付与あり

キャリオス1DAY

「キャリオス1DAY」は、ベネッセグループが提供する介護・看護職向け単発バイトアプリです。3～4時間程度の短時間求人が豊富で、育児や家事の合間に無理なく働けます。もちろん1日フルタイムや、夜勤帯の高時給求人も多数掲載されています。事前に資格証を登録すれば面接・履歴書なしですぐ採用となり、条件を満たせば応募後即マッチングされる手軽さが魅力です。給与も勤務した日に最短即日受け取ることができ、急な出費にも対応できます。

メリット：介護・看護分野の求人に特化しているため、他業種の情報に煩わされず仕事を探せます。1日単位で働けるのでシフトに縛られず気軽に副業でき、数時間だけの勤務もOKなので体力面に不安がある方でも安心です。さらに給与の日払い引き出しに対応しており、申請すれば勤務当日に受け取れる点も大きなメリットです。ベネッセグループ運営の安心感もあり、初めての方でも信頼して利用できます。

デメリット：利用には介護や看護の資格が必須で、無資格者は応募できません。また対応エリアは全国ではありますが、サービス開始直後ということもあり一部地域では未展開です。現在は北海道・関東・東海・関西・中国・九州など主要地域をカバーしていますが、お住まいの地域によっては求人が見つからない場合があります。

こんな人におすすめ：「短時間のスキマバイトで働きたい主婦の方」「本業の合間に数時間だけWワークしたい方」にはピッタリです。また色々な職場で単発勤務しながら転職先を探したい人や、復職リハビリとして働きたい人にも適しています。ベネッセ運営の求人が見たい方や、他のアプリと併用して求人情報を増やしたい方にも良いでしょう。

特徴	内容
運営会社	株式会社ベネッセキャリオス（旧ベネッセMCM）
対応エリア	北海道・宮城・関東・東海・関西・中国・九州など主要地域
資格要件	必要（介護福祉士・看護師など有資格者限定）
シフト・時間	1日数時間からOK。3～4時間の短時間求人が豊富
支払い	日払い対応（勤務日中に即日入金可能）
その他特徴	面接・履歴書不要、採用スピード◎、大手運営で安心感あり

Ucare（ユーケア）

「Ucare（ユーケア）」は、USEN-NEXTグループの株式会社USEN WORKINGが運営する医療系ワークシェアアプリです。介護分野に特化しつつ看護師向け求人も扱っているのが特徴で、介護職だけでなく看護職の方も利用可能です。派遣ではなく紹介という形態を採っているためマッチング後の採用が早く、事前面談や登録会なしでスムーズに働き始められます。勤務した分の給与は最短当日に支払われ、採用から支払いまで非常にスピーディーです。

メリット：扱う仕事内容が多岐にわたり、対話・見守り、送迎、レクリエーション、看護補助など自分のスキルや希望に合った仕事を探しやすいです。未経験者向けのサポート業務求人もあり、資格を取りたての方でも安心して取り組めます。また運営会社が大手企業で信頼性が高く、担当者にチャットで相談できるサポート体制も整っています。副業やダブルワークにも理解があり、空いた時間に自由に働ける環境を提供しています。

デメリット：サービス開始当初は利用可能エリアが関東中心で、地域が限定されていました。現在は北海道・南関東・愛知・関西（大阪・兵庫・滋賀・京都）などに拡大していますが、それでも対応エリアが限られる点には注意が必要です。さらにマッチングが迅速な反面、一度マッチするとキャンセルができない仕組みのため、ミスマッチには自分で気を付ける必要があります。

こんな人におすすめ：「大手企業運営の安心できるサービスを使いたい方」「介護だけでなく看護の資格も活かしたい方」や「未経験の業務にも挑戦したい方」に適しています。また長期勤務への切り替えも視野に入れていて、気に入った職場があれば後日正式に就職することもサポートしてくれるため、将来を見据えて副業したい介護福祉士にも向いています。

特徴	内容
運営会社	株式会社USEN WORKING（USEN-NEXTホールディングスグループ）
対応エリア	北海道、南関東、愛知、関西など順次拡大中
資格要件	不要（※介護職未経験OK求人も一部あり）
シフト・時間	1日単位～希望の日時でWワーク可（長期勤務への紹介も可能）
支払い	日払い対応（勤務当日に支払い・最短即日入金）
その他特徴	仕事内容豊富（介護補助含む）、サポート充実、面接・登録会なし

ケアリンク

「ケアリンク」は、2024年にリリースされた新しい介護・福祉特化の単発バイトマッチングアプリです。株式会社ケアリンクが開発・運営しており、介護業界の人手不足解消を目指したサービスとなっています。最大の特徴は資格がなくても始められる点で、介護福祉士などの資格を持たない未経験者でも登録・応募が可能です。1日1時間から半日程度の短時間案件も扱っており、忙しい合間に少しだけ働くこともできます。面倒な面接や登録会も不要で、働きたい日を選んで応募するだけで仕事を始められます。

メリット：無資格・未経験でもOKの求人が多く、これから介護職にチャレンジしたい人や資格取得前の人にも門戸が開かれています。また2～5時間程度の超短時間勤務が可能で、他のアプリでは8時間勤務が主流な中、ケアリンクでは2時間の入浴介助など短時間スポットも見つかります。勤務後は最短で当日中に給与が支払われる日払い対応で、すぐにお金が手に入るのも利点です。

デメリット：サービス開始直後のため、求人案件が非常に少ない点が挙げられます。2024年4月時点で週1件あるかどうかという状況だったため、希望の仕事が見つからない可能性もあります。また首都圏版のみリリースされているため、地域によっては利用できません。さらに未経験歓迎の簡単なサポート業務が中心のためか、他のアプリに比べ時給・報酬が低めの傾向があります。高いスキルを要する身体介助の案件が少ない分、報酬水準は控えめですが、案件数の増加とともに改善が期待されています。

こんな人におすすめ：「介護の資格はないが空いた時間で介護現場を手伝ってみたい人」や「短時間だけ副業したい人」に向いています。反対に資格を持つ介護福祉士で高収入を狙いたい人は、現状では他のアプリを併用するのがおすすめです。ケアリンクは今後の成長が期待されているサービスなので、興味がある方は動向をチェックしつつ利用すると良いでしょう。

特徴	内容
運営会社	株式会社ケアリンク（2024年2月サービス開始）
対応エリア	首都圏中心（リリース当初は求人ごく少数）
資格要件	不要（無資格・未経験者も応募可能）
シフト・時間	1時間～半日OK。短時間の入浴介助等スポット勤務あり
支払い	日払い対応（勤務後、最短即日に振込）
その他特徴	新サービスにつき求人少・報酬低めだが今後に期待

介護福祉士の単発バイトも見つかる介護専門の求人サイト4選

単発バイト探しにはアプリが便利ですが、介護業界専門の求人サイトにも単発・スポット求人が掲載されています。ここでは、介護福祉士の単発バイト探しに役立つ求人サイト4つを紹介します。いずれも正社員や長期募集が中心ですが、サイト内検索で「単発」「短期」「日払い」などのキーワードで探せば求人を見つけることが可能です。うまく活用して、より多くの求人情報をチェックしてみましょう。

MC-介護のお仕事

「MC-介護のお仕事」は、医療・介護分野に強い人材会社メディカル・コンシェルジュが運営する求人サイトです。正社員・パートから派遣まで幅広い働き方の求人を扱い、1日だけの単発バイト求人も取り扱っています。サービス開始から15年以上と実績が長く、公開求人数は約13,000件（非公開求人もあり）にものぼります。介護職だけでなく看護助手やケアマネジャーなど職種も多彩で、派遣スタッフとして単発・短期求人に就業することも可能です。

特徴：医師が立ち上げた企業が運営しているため業界理解が深く、介護・看護専門の「MCナースネット」や医師向け「MCドクターズネット」も手掛ける信頼性の高いサービスです。全国26ヶ所に登録会場があり、希望や不安をキャリアコンサルタントに直接相談できるのもメリットです。単発の仕事紹介では、デイサービスや訪問入浴など様々な施設で1日単位で働く機会を提供しており、スキルアップや職場比較に役立てることができます。派遣スタッフ向けの福利厚生（社会保険完備、健康診断など）も充実しています。

注意点：登録時に、担当者との面談が必要です。信頼関係構築のためとなっていますが、アプリのように完全オンライン完結ではなく、まず会員登録してコンサルタントと相談するプロセスがあります。また求人は全国対応ですが、都市部に比べ地方の案件は少なめとの声もあります。副業的に1日だけ働きたい場合でも、派遣登録手続きを踏む必要がある点は理解しておきましょう。

活用法：単発バイト専用のアプリと併用しつつ、「MC-介護のお仕事」にも登録しておけば一度の登録で多様な働き方にアクセスできるのが利点です。一社でまとめて紹介してもらえるので、複数のサイトに登録するのが手間な方にもおすすめです。公式サイトから「単発・スポット検索」の項目で検索すると、該当求人が見つかります。

サービス名	MC-介護のお仕事（メディカル・コンシェルジュ）
求人の種類	正社員・派遣・パートなど幅広く、単発スポット派遣求人もあり
公開求人数	約13,000件（非公開求人も多数）
対応エリア	全国対応（※地方求人はやや少なめ）
特徴・強み	単発含む多様な働き方に対応、創業15年超の実績、専任コンサルによる手厚いサポート
利用時の注意	登録時に面談・登録会が必要、副業利用でも事前登録必須

キャリオス介護

「キャリオス介護」（旧称：ベネッセMCM）は、ベネッセグループが運営する介護職専門の転職支援サービスです。上記の「キャリオス1DAY」は単発バイト用アプリでしたが、このキャリオス介護は転職エージェント機能を持ち、正社員や長期派遣の求人紹介が中心です。とはいえ単発で働ける仕事も紹介しており、実際に副業・Wワーク希望者にはキャリオス1DAYとあわせて活用するケースもあります。

特徴：大手教育企業ベネッセグループ運営だけあって高待遇の求人が豊富、取り扱い職種も介護職員から生活相談員、サービス提供責任者まで幅広いです。未経験でも応募可能な求人も複数あり、キャリアの浅い方にも対応しています。担当コンサルタントによるきめ細かなサポートにも定評があり、「対応が丁寧だった」との口コミも見られます。利用料は完全無料で、資格講座割引などベネッセならではの特典もあります（※資格講座利用時は受講料が別途必要）。

注意点：指摘されることがあるのは「取り扱い求人数が少ない」「地方の求人が少ない」といった点です。求人数は今後増えていくと思われますが、首都圏などに比べると地方求人は限定的な可能性があります。ただベネッセ自身が介護施設（ベネッセスタイルケアなど）を多数運営していることもあり、自社関連の求人を中心に質の高い案件が揃っている傾向です。「思ったより求人数が少ない」という口コミもありますが、その分条件の良い求人を厳選しているとの見方もできます。

活用法：正社員や長期転職を視野に入れつつ、とりあえず単発で様子を見たいという場合に強みを発揮します。キャリオス介護に登録すればコンサルタント経由で正社員求人の紹介が受けられますし、「まず単発（キャリオス1DAY）で働いて職場を比較し、気に入れば転職する」という使い方も可能です。副業希望でも親身に対応してもらえるので、本業と両立しつつゆくゆくは転職も考えている介護福祉士さんにおすすめです。

サービス名	キャリオス介護（ベネッセ運営の介護職専門エージェント）
求人の種類	正社員・契約社員・派遣が中心（単発求人の紹介もあり）
公開求人数	求人数はやや少なめ（良質な求人を厳選）
対応エリア	全国（都市部中心、地方求人は少なめ傾向）
特徴・強み	ベネッセグループ運営の信頼感、高待遇求人多数、未経験OK求人あり
利用時の注意	登録・利用は無料。専任コンサルによる転職支援サービス付き

グッピー（GUPPY）

「グッピー」は、医療・介護・福祉業界専門の大型求人サイトです。2000年にサービスを開始して以来、歯科医師から介護職まで実に57職種もの求人情報を掲載しており、年間アクセス数は792万人にものぼります。介護職の公開求人数も常時数万件規模と国内最大級で、正社員からパートまであらゆる雇用形態の募集があります。近年、新機能として「スポット求人」つまり単発ワークのマッチングサービスも開始されました。これにより「必要な時だけ働ける」単発バイトをグッピー上で探すことが可能になりました。

特徴：求人情報量の多さが最大の強みで、例えば介護福祉士の求人は常時2～3万件以上掲載されています。サイト上での希望条件による絞り込み検索が充実しており、給与や勤務地、勤務形態（短期・単発含む）など細かく指定できます。スポット求人機能では、たとえば「この日この時間だけ働きたい」というワーカーと急な欠員に困る介護施設を即時マッチングさせることが可能で、Web上で募集から応募まで完結します。注意点：グッピー自体は求人プラットフォームであり、上記のエージェント型サービスのように担当者のサポートは付きません。そのため自分で求人を検索し、応募先とのやり取りや条件交渉なども基本的には自身で行います。スポット求人についても、マッチング後は直接施設と契約・調整する流れです。手厚い支援というより「求人情報量」で勝負しているサービスなので、能動的に情報収集したい方向けです。

活用法：まずグッピーに会員登録し、職務経歴や資格情報などを入力しておくとスカウトメールを受け取れます。単発バイトを探す際は検索フィルターで「短期」や「スポット（単発）」にチェックを入れることで該当求人を見つけられます。医療介護分野の様々な求人を見るだけでも参考になるため、今すぐ応募しなくても情報収集サイトとして活用価値は高いでしょう。

サービス名	グッピー求人（医療・介護・福祉の総合求人サイト）
求人の種類	正社員・派遣・パート・アルバイトなど（※スポット単発求人対応）
公開求人数	介護関連求人数万件規模（57職種・全国318,000事業所対応）
対応エリア	全国（都市から地方まで広くカバー）
特徴・強み	業界最大級の求人数、検索フィルター充実、スポット機能で単発OK
利用時の注意	自身で検索・応募する必要あり（エージェントの仲介サポートは無し）

カイゴジョブ

「カイゴジョブ」は、介護業界で知名度の高い求人情報サイトです。全国の介護施設・事業所の求人を20万件以上掲載（提携エージェント求人含む）しており、介護福祉士向けの募集も非常に豊富です。主な求人は正社員やパートですが、検索条件を工夫することで短期アルバイトや単発バイト感覚で働ける求人も見つかります。例えば「週1日からOK」「4時間勤務から相談OK」「WワークOK」などの条件で絞り込むと、空き日程のみ働ける職場を探せます。

特徴：介護求人に特化しており、職種・資格別や勤務地から求人を探しやすいインターフェースが整っています。会員登録するとWeb履歴書を作成でき、気になる企業に送るだけでなく、スカウトを待つこともできます。カイゴジョブエージェントという転職支援サービスも展開しており、希望者はエージェント経由で非公開求人の紹介や面接対策を受けられるのも強みです。

注意点：単発専用の求人サイトではないため、基本的には長期雇用前提の募集が多いです。単発バイト的に働きたい場合も、雇用形態はパート・アルバイトで週1日などシフトに入る形が一般的です。「1日だけお試し勤務歓迎」という求人は少ないですが、職場見学OKの求人が多いので実際に見てから判断することもできます。また、副業で働きたい旨を面接時に伝えれば配慮してもらえるケースもあります。

活用法：まずはサイトで希望条件に合う求人を検索し、応募前に施設情報や口コミなどを調べてみましょう。募集要項に「WワークOK」「扶養内勤務相談OK」などの記載がある求人は、本業がある人にも理解がある職場です。そうしたキーワードで探すことで、副業に適したアルバイト先を見つけやすくなります。また、介護求人ナビのような他の専門サイトにも単発で働ける求人があるため、併せてチェックすると良いでしょう。

サービス名	カイゴジョブ（介護業界最大級の求人サイト）
求人の種類	正社員・契約社員・パート・派遣（単発専用ではないがWワークOK求人あり）
公開求人数	数十万件規模（提携エージェント求人含む）
対応エリア	全国（都道府県別に検索可能）
特徴・強み	求人情報量が多い、詳細な条件検索が可能、エージェントサービス併用可
利用時の注意	単発バイト専門ではないため応募前に勤務条件を要確認、Wワーク可求人を選ぶ

正社員の介護福祉士は副業で単発バイトできる？

本業で介護福祉士の正社員として働いている場合、副業として単発バイトをすることは可能か気になりますよね。結論から言うと、法律上は民間企業の正社員が副業すること自体は問題ありません。しかし、実際に副業できるかどうかは勤め先の就業規則次第です。ここでは、正社員の介護福祉士が副業で単発バイトをする際のポイントを解説します。

基本的には副業OKだが勤め先の規約による

民間の介護施設などで正社員として勤務している場合、法律で副業が禁止されているわけではありません。「副業禁止法」のようなものはなく、会社が認めていれば正社員でも副業可能です。厚生労働省も近年「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表し、各企業に副業解禁の動きを促しています。

ただし、肝心なのは勤め先の就業規則です。多くの企業では、服務規程に副業禁止または許可制についての記載があります。なぜなら体力勝負の介護の現場では、副業することによって業務に支障が出る可能性があるからです。そのため、例えば「会社の許可なく他の業務に従事してはならない」といった条項があれば、無断で副業バイトをすると規則違反となります。まずは自社の就業規則を確認し、副業が全面禁止なのか条件付き許可なのか把握しましょう。本業の所属先によって対応は様々ですが、介護業界では人手不足もあり「業務に支障がなければ副業OK」という施設も増えています。

なお、公務員として特養などで勤務している介護福祉士の場合は法律で副業が厳しく制限されています。この場合は副業自体できませんので注意してください。

こっそり副業してもバレる可能性がある

「会社が副業禁止だけど内緒で単発バイトしよう…」と考える方もいるでしょう。しかし副業は、意外な形で発覚するケースが少なくありません。特に注意すべきなのは、住民税です。副業で収入が増えると翌年の住民税額が上がり、その通知が会社に届くことで「他に収入があるのでは？」と気付かれることがあります。これは副業先で給与所得として稼いだ場合、年末調整後に自治体から会社へ送付される住民税決定通知書で本業給与に見合わない高い税額になるからです。

また、職場の人づてに噂が広まるケースもあります。何気なく職場の同僚に副業の話をした結果、それが上司に伝わってしまうことも珍しくありません。副業先で、本業の同僚や取引先の人にバッタリ出会って発覚するケースもあります。さらに副業先で社会保険に加入すると、年金機構経由で本業側に通知が行くこともありえます。

対策：どうしても内緒で副業したい場合、住民税の納付方法を本業と分ける（副業分は自分で納付する「普通徴収」を選択する）ことが一つの手です。しかし完全にバレない保証はなく、会社に隠れて副業すること自体リスクが高い点は理解しておきましょう。可能であれば就業規則を守り、許可を得て副業するか、副業OKの職場に転職することを検討するのが安全です。

介護福祉士の単発バイトの時給の目安

介護福祉士が単発バイトで得られる時給は、地域や仕事内容によって差がありますが、おおむね1,300～1,600円前後になることが多いです。都市部か地方か、日勤か夜勤かでも変わってきます。

例えば、ベネッセ「キャリオス1DAY」の公表している介護職の平均時給を見ると、首都圏（東京など）で約1,254円、埼玉エリアで1,288円、東海エリア1,255円、関西1,140円、福岡1,015円と地域差があります。やはり都市圏ほど時給は高めで、地方では1,000円前後と低くなる傾向です。

一方、夜勤単発バイトの場合は日中より割増しになるため、時給換算で1,500～1,800円以上になるケースもあります。実際、カイテクに掲載されている求人例では「17時～翌10時（休憩含む）の夜勤で日給32,000円」というものがあり、時給換算約1,600円+夜勤手当相当となっています。日中の短時間勤務だと時給1,300～1,600円程度の求人が多く、短時間でも効率良く稼げるのが単発バイトの魅力です。

参考までに、厚生労働省の調査によると介護職全体の平均時給は1,100～1,200円程度と報告されています。それと比べると、単発バイト求人の時給相場（1,200円以上）はやや高めです。これは即戦力や有資格者を求めるスポット求人が多いためで、介護福祉士の資格保有者であれば平均より高い時給で働ける可能性が高いと言えます。

ただし未経験OKの簡単な業務（見守りや清掃補助など）の場合、資格ありでも時給1,100円程度に抑えられるケースもあります。反対に身体介助などの負担の大きい業務や人手緊急募集の案件では時給1,500円超えも珍しくありません。地域ごとの相場+仕事内容の難易度で決まると考え、自分の希望に見合った求人を選ぶと良いでしょう。

介護福祉士が単発バイトをする際の注意点

最後に、介護福祉士の皆さんが単発バイトを安全かつ有意義に行うための注意点をまとめます。副業・本業問わず、働く上での基本をここで再確認しておきましょう。

本業に影響が出ないように気を付ける

単発バイトとはいえ、無理な働き方をすると本業に支障をきたす恐れがあります。そのため、シフトの入れ過ぎや休息不足に注意しましょう。本業がある日の前夜に夜勤単発バイトを入れて睡眠不足…ということがないよう、スケジュールを管理することが大切です。労働基準法上は副業の労働時間も通算されますが、別々の会社だと自己管理に委ねられます。過労で本業を疎かにしないよう十分気を付けてください。

また、本業の就業規則で副業が認められている場合でも、「本業に悪影響を及ぼさないこと」「業務に支障が出ない範囲で」という条件付きのケースが一般的です。副業のせいで本業を欠勤したりミスを連発したりすれば、最悪懲戒の対象にもなり得ます。あくまで本業優先で、無理のない範囲で副業バイトを楽しむようにしましょう。

職場で副業の話をしない

副業が許可されていても、職場でペラペラと副業自慢をするのは得策ではありません。特に副業禁止の会社で内緒でやっている場合、職場の雑談や飲み会の席でも決して副業の話題を出さないよう徹底しましょう。何気ない一言から噂が広まり、上司の耳に入ってしまうケースは十分あり得ます。また、副業先で偶然同僚や取引先の人と会ってしまい発覚する例もあります。副業するなら、本業の職場では「いないもの」として振る舞うことが肝心です。

同様に、SNSなどに副業のことを書き込むのも注意が必要です。介護業界は意外と人脈が繋がっていることもあり、特定されてしまう恐れがあります。副業中に撮った写真をうっかりネットに上げてしまい、それを同僚が見る…といったことが無いよう気を付けましょう。

必要なら確定申告をする

副業で得た収入について、条件によっては確定申告が必要になります。一般的に本業が給与所得者（会社員）で、副業の年間所得が20万円を超えた場合には確定申告が必要です。例えば単発バイトで年間30万円稼いだなら、申告しなければなりません。20万円以下でも住民税の申告は別途必要なので、注意が必要です。

確定申告をしっかり行うと、副業分の税金を正しく納められるだけでなく、会社に副業分の住民税を通知しない「住民税・普通徴収」を選択できます（副業がバレにくくなる利点があります）。いずれにせよ、税金関連はルールに従って処理しましょう。申告漏れは脱税とみなされる可能性もあり、本業にも支障をきたしかねません。

また、副業収入が増えると社会保険（厚生年金・健康保険）の扶養条件から外れる場合もあります。配偶者の扶養内で働いている主婦（夫）の介護福祉士さんなどは、年収の壁にも気を配りながら働きましょう。

まとめ

介護福祉士が単発バイトで副業することは、時間やスキルを有効活用する素晴らしい方法です。最近では「カイテク」や「キャリオス1DAY」といった便利な単発バイトアプリが登場し、資格を活かして1日単位で働ける求人を簡単に探せるようになりました。特に日払いOKで面接不要という手軽さは大きな魅力です。一方で、メディカル・コンシェルジュの「MC-介護のお仕事」や求人サイト「カイゴジョブ」などにも単発求人が掲載されているため、複数のサービスを併用して情報収集することが大切です。それぞれ特徴が異なるので、自分に合った働き方にマッチする求人を見極めましょう。

副業として単発バイトに取り組む際は、本業優先の姿勢を忘れずに、就業規則の範囲内で行うようにしてください。住民税の扱いなどにも注意を払い、必要なら確定申告もきちんと行いましょう。副業が会社にバレない工夫も大事ですが、何より体調管理を万全にして本業と副業を両立することが最も重要です。

介護福祉士としての知識・経験は社会的に貴重であり、様々な現場で求められています。空いた時間に無理のない範囲で副業しつつ、収入アップやスキル向上に繋げてください。今回紹介したサービスの特徴や評判も参考に、安全で充実した副業ライフを送っていただければ幸いです。今後も介護業界の副業環境は整備が進むと考えられますので、自分に合った形でうまく活用していきましょう。