MENU
【学資保険】人気11社を徹底比較!キャンペーン情報あり

介護施設の宿直バイトの仕事内容は?夜勤や当直とは違う?求人の探し方も解説

介護施設で夜間に待機する宿直バイトは、「夜は寝てるだけで給料がもらえる楽な仕事」と思われがちです。学生や主婦、定年後のシニアなど、夜の時間を活かして収入を得たいと考える幅広い層から注目されています。しかし、本当にそんなに美味しいバイトなのでしょうか。本記事では、介護施設の宿直バイトの仕事内容や夜勤・当直との違い、働くメリット・デメリット、そして求人の探し方について詳しく解説します。

目次

介護施設での宿直バイトとは?夜勤や当直との違い

まず、介護施設での宿直バイトがどのような勤務形態なのか、その概要を説明します。さらに、夜勤や当直との違いについても見ていきましょう。

宿直は夜間の緊急時に備えた待機要員

介護施設における宿直とは、夜間に施設内で緊急時に備えて待機する職務です。日中のような通常の介護業務は基本的に行わず、利用者の急変や施設内の異常事態に対処するのが役割になります。なお、社会福祉施設の宿直では例外的に短時間の軽作業(検温やおむつ交換の補助など)が認められる場合がありますが、1回10分以内・抱きかかえない程度という条件付きで、基本的には介護行為は行いません。たとえば夜間の見回り(巡回)や施設の戸締りを行い、ナースコールや電話への対応、必要に応じた上司や看護師への連絡などが主な仕事内容です。勤務時間帯は施設によって様々ですが、例えば「17:00~翌8:00(うち0:00~5:00仮眠)」といったシフトが一例です。実際に、特別養護老人ホームで宿直経験のある人の話では「普通の夜は何にもすることはありません。食事して、お風呂に入って、テレビでも見て、頃合をみて就寝すればいい」と語られており、何も起こらない時は夜間帯はほぼ待機のみになります。ただし万一利用者に急病人が出たりお亡くなりになったりした場合には、夜勤者や看護師への引き継ぎ連絡やご家族への連絡対応など、緊急対応の責任を担います。

夜勤は夜間に通常業務を行う

一方、夜勤とは夜間帯に通常の介護業務(食事や排泄介助、見回り、ナースコール対応など)を行う勤務です。日勤と同様に利用者のお世話や介助を担い、休憩時間以外は基本的に働き通しです。夜勤スタッフは勤務中に仮眠を取ることはなく、複数名体制で交代で休憩を挟みつつ、朝までケア業務を続けます。夜勤は労働基準法上の通常の労働時間として扱われるため、深夜帯の勤務には割増賃金(深夜手当)が支払われるなど、勤務時間や賃金面で宿直とは扱いが異なります。

当直はシフト制の待機要員

「当直(とうちょく)」は本来「当番制の待機勤務」を指す言葉で、時間帯を夜だけに限定するものではありません。しかし、職員が持ち回りで担当する夜間待機勤務を指していることが多いです。役割自体は宿直と似ていますが、介護業界よりも病院で医師が当番制で夜間待機する場合などによく使われます。介護施設の場合、宿直バイトという形で非常勤スタッフが夜間待機を担うケースが多く、施設職員が交替で夜間待機に当たる際にも「宿直」と呼ぶことが一般的です。「当直」という言葉は施設によって呼称が異なる場合に出てくる程度で、大きな違いはありません。

介護施設の宿直バイトの特徴

次に、介護施設で宿直バイトとして働く際の特徴や労働条件について見てみましょう。勤務時間や待遇など、他の仕事と比べて特殊な点があります。

勤務時間が長く時給は低め

宿直バイトは夕方から翌朝まで勤務することが多く、拘束時間が長い割に賃金は低めに設定されています。これは、宿直勤務が労働基準法上「通常の労働時間」とみなされず、休憩や時間外手当の規定が適用されなくなっているためです。実際に、1回の宿直につき日給8,000~1万円程度の求人が多く、時給換算すれば最低賃金を下回る水準でも許容されています。法律上も最低賃金除外の扱いが認められるケースがあり、深夜に待機する代わりに賃金を低く抑えた雇用形態となっています。

ベッドや布団で眠れる

宿直勤務中は、夜間の待機時間に交代で仮眠を取ることが許されています。施設には宿直者用の仮眠室やベッド・布団などの睡眠設備が必ず用意されており、ソファや床で簡易的に横になるだけでは不十分とされています。しっかりと横になって眠れる環境が整えられているため、待機中は基本的にベッド等で休息を取ることが可能です。ただし法的には休憩時間とは見なされないため、仮眠中であっても緊急時には即対応できるようにしておく必要があり、完全に仕事から解放された自由時間ではありません。

回数制限がある

宿直バイトには、勤務回数の制限があります。労働基準法上、同一の労働者が宿直勤務を行うのは原則として週1回までと定められています。そのため多くの求人では「週1~2回程度の勤務」として募集されており、1つの職場で毎日のように宿直をすることはできません。例外として、事業所内の全員が持ち回りで宿直してもなお人手が足りない場合には、18歳以上に限り週1回を超える宿直も認められています。しかしそれでも月に数回程度が限度で、実際「週2~3回の宿直バイトを2~3箇所掛け持ちして月10回ほど入れてもらうのが精一杯」といった声もあります。基本的に常勤の仕事ではなく、あくまで各スタッフが時折シフトに入る補助的な勤務形態と考えると良いでしょう。

資格や経験不問の募集が多い

宿直バイトは見守りや緊急対応が中心の業務のため、介護系の資格や経験が不問とされる求人が多い点も特徴です。介護スタッフのように身体介助を行うわけではないため、未経験者でも採用されやすく、実際求人票にも「無資格OK」「未経験歓迎」と記載されている例がよく見られます。ただし夜間勤務になるため、18歳未満は応募できません。また施設によっては応募条件として最低限の研修(ヘルパー講習修了など)を求めるところもあります。基本的には高校卒業以上で健康であれば挑戦できる仕事で、大学生から主婦、副業希望の社会人、定年退職後のシニアまで幅広い層が活躍しています。

介護施設の当直バイトは楽?それともきつい?

では、こうした介護施設の宿直バイトは実際のところ楽なのでしょうか、それともきついのでしょうか。利用者の介助が少なく身体的負担は軽めとはいえ、朝にかけての長時間勤務には独自の大変さもあります。ここでは経験者の声をもとに、宿直バイトの「楽な点」と「きつい点」を整理してみましょう。 

楽だと感じるポイント

  • 待機中は自由に過ごせる:前述のように、何事もなければ夜間は仮眠を取ったりテレビを見たりと自由に過ごせます。実際に「夜は寝ているだけでいいので楽」と語る経験者もおり、体力的な負担は日勤の仕事に比べて軽いです。
  • 比較的ストレスが少ない:身体介助や対人対応が少ない分、精神的なストレスも小さめです。「稼げなくてもいいからストレスフリーなゆるい仕事だけで生活したい」という声もあるほどで、本業が忙しい人の副業やシニア層の気軽な仕事としても適しています。
  • 肉体的に無理なく続けやすい:介護業務自体はほとんど行わないため、高齢の方でも十分こなせます。実際に「うちの施設では年金受給中の高齢者に向いている仕事」という意見もあり、力仕事がない分長く続けやすいでしょう。

きついと感じるポイント

  • 賃金が安く収入になりにくい:前述の通り、宿直バイトは日給換算で1万円に満たない低賃金です。それだけで生計を立てるのは難しく、「月14~15万円では保険料等を賄えず、別の収入源が必要」といった声もあります。
  • 夜通し勤務による疲労:長時間職場に拘束される勤務形態自体に疲れを感じる人もいます。普段は寝ている夜の時間を職場で過ごすため、生活リズムが乱れたり、仮眠時間があっても熟睡できずに寝不足になったりするケースも少なくありません。
  • 緊急対応への緊張感:万一の対応が宿直者の役目である以上、常に「何か起こるかも」という緊張感は付きまといます。滅多にないこととはいえ、夜中に利用者の急変や不幸が起これば、自分が第一対応に当たるプレッシャーがあります。最初のうちは夜の施設に一人でいる不安や怖さを感じる人もいますが、「慣れれば不安も感じなくなる」という意見も見受けられました。

介護施設の宿直バイトの探し方

介護施設の宿直バイト求人を探すには、いくつか方法があります。まず、ハローワークやインターネットの求人検索(Indeedなど)で、希望エリア名と「介護 宿直 バイト」などのキーワードを組み合わせて検索する方法です。実際の求人では「宿直スタッフ」「夜間待機スタッフ」などの職種名で募集されている場合もあるため、関連しそうなキーワードで幅広く探してみると良いでしょう。

また、介護業界専門の求人サイトでも「夜勤専従」などのカテゴリで宿直に近い求人が見つかる場合があります。ただしこうしたサイトは有資格者向け求人が中心のため、無資格OKの宿直バイト探しには向かないこともあります。身近なところでは、地域の広報誌や折込求人などに掲載されているケースもあるので見逃せません。興味のある施設がある場合は、直接問い合わせて応募できるか確認するのも一つの手です。

なお、宿直バイトは基本的に長期のパート勤務として募集されており、単発(スポット)の求人はほぼ存在しません。そのため面接の際には、自分が無理なく続けられる頻度で働けるかを確認し、長く勤められそうな求人を選ぶことが大切です。需要は決して多くありませんが、条件に合う求人を粘り強く探していけば見つかるはずです。ぜひ本記事の情報を参考に、自分に合った宿直バイトにチャレンジしてみてください。










  • URLをコピーしました!











目次