家を建てることに
息子が2歳ごろのこと。夫が転勤となったので、私たちはそれをきっかけに義実家の近くに家を建てることになりました。私はイヤイヤ期真っ最中である息子の育児でいっぱいいっぱいで、そこに家を建てると言う大仕事が加わり、心に余裕がない状態に。
とはいえ、自分たちの家を建てられるということがうれしくて、育児の合間に「どうすれば暮らしやすい家になるかな?」と考えながら、家の建て方について雑誌やネットで調べていました。
いよいよ工事開始!
家を建てることが決まってから半年ほど経ち、家の基礎工事が始まったある日、夫の携帯に義母から電話が。すると夫は電話で「俺の家なんだから別にいいじゃん」と義母に冷たく言い放ったあと、すぐに電話を切ってしまいました。
私が「どうしたの?」と聞くと、夫は「母さんが部屋の間取り、住みにくいんじゃないかとか、どうしてこの間取りにしたのかとか、ごちゃごちゃ言ってきた」とのこと。私たちの新居は義実家のすぐ近くなので、どうやら義母は現場を何度か見に行っていた様子でした。
完成間近に義母が…
その後しばらくは特に義母から何か言われることはありませんでした。でも新居の完成が間近になったころ、私、夫、息子、義母の4人で家の中を見てみることになりました。すると浴槽を見た義母が、「どうして段差のある浴槽を選んだの? 知り合いがこういうお風呂は狭くて入りにくいって言ってたよ! 今から変えられないの?」とまさかの発言。
浴槽に関しては夫婦で話し合って決めたので、夫は「よその家はよその家だろ! うちは子どもがまだ小さいし、半身浴用の段差があるほうが入りやすいんだよ!」と義母に怒りながら言いました。
義母からの謝罪
夫に怒られた義母は、反省したのか黙り込んでしまいました。私は義母に言い返すことができなかったものの、息子の育児と新居のことで心に余裕がない状態だったので、義母の発言にとてもショックを受けていました。気まずい空気ではありましたが、家の見学のあとは義実家へ行くことになっていたので、夫と息子と一緒に義実家へお邪魔することに。
私と義母はいつも一緒に食事の用意をするので、この日も同じようにキッチンへ向かいました。すると義母から、「さっきはごめんね。私は自分の家に対して反省点が多いから、そんな思いをしてほしくなくて……」と謝罪の言葉が。その言葉を聞いて私はとても安心し、「そうですよね、心配していただいてありがとうございます!」と伝えました。
義母が言ったことは、私たちを心配しているからこそ言ってくれた言葉だったので、それをしっかり受け止める余裕がなかったことに私は反省しました。帰宅後、夫に義母からの謝罪の件を伝えると、夫も「俺も大人気ない言い方しちゃった」と反省。親から見ると、子どものことはいつまでも心配なんだろうなと感じた出来事でした。
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イラストレーター/まっふ
監修/助産師 松田玲子
著者:森井さやか
小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。