突然のデリケートゾーンのかゆみ
第3子を妊娠していたときのことです。上の子は年少の双子で、普段は幼稚園に通っていました。あるとき、子どもたちが風邪をひいて幼稚園をお休みすることに。ちょうどそのタイミングで、私にも異変が……。
「デリケートゾーンに違和感があるな」と思っていたら、だんだんとかゆみが出始めました。かゆみは日に日に悪化。掻くとよりかゆくなるので、なるべく触らないよう過ごしていました。
悶絶しそうなほどのかゆみに苦しむ
やはりおかしいと思いインターネットで調べてみると、「カンジダ腟炎」と症状がぴったり当てはまります。妊娠していなければ市販薬を服用したいところでしたが、今は妊娠中。万が一間違った薬を使用して、おなかの赤ちゃんに影響があったら大変です。かかりつけの産婦人科に行きたいけれど、発熱している子どもを一緒に連れていくことはできず……。
かゆみをこらえようとしますが我慢できず、家事も手に付かないほど。子どもに「ママー!」と呼ばれても、「今、ママ具合悪いの!」と強い口調で言ってしまうほど、かゆみにイライラし余裕がありませんでした。
そして、病院でまさかのことを指摘されることに……。
子どもの病院のあと、自分の病院へ
自分のことでいっぱいいっぱいでしたが、まずは発熱している子どもを病院に連れて行かなくてはと思いました。しかし自分のかゆみも我慢できない、究極の選択。ですが、なんとかその日は子どもを病院へ連れていきました。
翌日、子どもたちの熱は下がり、無事に産婦人科へ行くことができました。診察の結果、かゆみの原因はやはりカンジダ腟炎。妊娠中だけでなく、免疫力の落ちているときに症状が出ることがあると言われました。そして、デリケートゾーンをせっけんで洗うと自浄作用を妨げ、症状が悪化することもあるとのこと。
言われてみれば……カンジダ腟炎になったかならないかのとき、めずらしくデリケートゾーン用のせっけんを使って洗ったことを思い出しました。妊娠中ではなく免疫力が高ければ発症しなかったのかもしれません。しかし妊娠中はほんのささいなきっかけでもトラブルが起きてしまうということを、身をもって認識した体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:村上素子/女性・主婦。3歳の男女双子のママで、現在妊娠中。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。
イラスト:しおん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています