娘の進学と妻の変貌
娘の進学以降、妻は娘の同級生のママたちと頻繁に交流を深めるように。社長夫人がほとんどで、身に着けているものは高級ブランド品なのだとか。
その影響で妻は高額なものを欲しがるようになり、私が断ると「ケチ!」「甲斐性なし!」と、ひどいことを言うようになりました。
妻と娘から罵られる日々
毎日私の悪口を妻から聞かされているうちに、娘も私を悪く言うように。
「ちょっと、作業服汚い! なんであんなダサい作業着きて安月給なんだろう」「私もみんなみたいに社長令嬢になりたかった!」などと言ってくるのです。こうして私は家の中で孤立していきました。
私はより仕事に打ち込むようになり、職場での評価は急上昇。会社の社長令嬢であり次期社長でもあるA子さんから褒められるなど、仕事の面で周囲から頼られる存在になることができました。
そしてついに、A子さんから驚くべき提案をされたのです!
妻が社長と不倫!離婚を要求
仕事でのうれしい出来事を妻と娘に報告しようとしたところ、「大事な話がある」と妻。そして、「あなた、離婚して?」と笑いながら言われました。
混乱する私に「私、不倫しているの! 相手は社長なのよぉ~♡」とうれしそう。おまけに娘も「私も社長令嬢になれるのね! やったぁ!」と大喜び。
「作業着の不潔男は出て行けぇぇ!」と2人に罵られ、がくぜんとした私はふと我に帰り、笑いをこらえながら家を出ていきました。
その後、私は離婚。慰謝料をスムーズに受け取り、新生活を始めました。
社長と結婚したはずの元妻と再会すると……
それから2年後、私は偶然、スーパーで働く妻と再会。私を見るやいなや、「あなた、社長になったんですって!? お願い、私と再婚しましょ! 私を助けてぇ!」とすがりついてきました。
あれから妻は社長の彼と一緒に暮らし始めたものの、浪費癖を見抜かれ別れを告げられたとのこと。自暴自棄になった娘はグレてしまい学校を退学。私が支払っている養育費だけでは今までのような暮らしはできず、2人で苦しい生活を送っているそう。
実は離婚を切り出されたあのときに私が2人に報告しようとしていたのは、社長に推薦されたという話。A子さんが社長を継ぐ予定だったものの、建築デザイナーになる夢を選び、「あなたなら任せられる」と言って、私を社長に推薦してくれたのでした。
私は、すがりつく妻に「キミと再婚? ありえないよ、すべて自業自得だろ? それに、俺はもうすぐ再婚するんだ」と返します。がっくり肩を落とす元妻。
離婚後の私は仕事でも順調に成果を重ね、私生活ではA子さんとの再婚が決まりました。
元妻だけでなく娘からも心ない言葉を向けられ、父親として傷ついたのは事実です。それでも、娘はかけがえのない存在であることに変わりはありません。親としての責任は、これからも果たしていくつもりです。そして今後は、A子さんとともに、思いやりと信頼に満ちた家庭を築いていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。