しかし、そう思っていた矢先、夫が予想外のことを言い出したのです。
夫からの突然の提案
「あのさ、急で悪いけど、なるべく早めに仕事辞めてくれない?」
結婚したばかりのある日、夫が突然そう言い出しました。結婚前は、共働きで支え合っていくと話していたはずです。夫は続けて、「母さんもそのほうがいいって言ってるし」と付け加えました。
そしてその日以降、義母からも仕事を辞めるように催促する電話がかかってくるようになり、圧力が日に日に強くなりました。
義母の突撃がスタート
2人からの圧力に抗えず、私は仕事を一旦休職することにしました。
すると翌日から、義母が連絡もなく毎日のように家に来るようになりました。
「嫁たるもの、家のことを完璧にしなければいけない」と、彼女は掃除や料理の一つ一つに文句を言うのです。つわりで具合が悪く動けない日でもお構いなしで、家事をやれとうるさく言い続けるので私はすっかり参ってしまいました。
夫の真実の顔
夫にこの状況を相談しても、「今までは仕事を言い訳にしてたけど、もう仕事してないんだし、それもできなくなるんだからな!」「つわり? 病気じゃないんだから家事くらい完璧にやれよ」と冷たく言い放ち、義母の肩を持つばかり。
結婚するまで気づかなかったのですが、夫と義母は毎日連絡を取り合っており、夫は義母の言うことには逆らえないマザコンだったのです。
さらに、夫は勝手に義母に私たちの家の鍵を渡してしまい、義母はいつでも家に勝手に入ってくるようになりました。
夫のあまりにも思いやりのない言動に、愛情は日に日に薄れ、すっかり消えてしまいました。
もう我慢の限界!私の決断
我慢の限界に達した私はある日、夫と義母の前で「離婚しましょう」と宣言しました。嫁の離婚宣告に怒った義母は「顔も見たくないから出ていけ!」と怒鳴り、夫も「ママに従え!」と言いました。
しかし、この家は私が祖母から譲り受けたもの。結婚前から私が住んでいた家で、私が出て行く理由はどこにもありません。私はこの家を手放し、実家近くの便利な場所にマンションを購入して、これから生まれてくる赤ちゃんと一緒に暮らしていこうと決め、準備を進めました。
夫たちと決別
離婚準備を順調に進め、「この家はもう売却済みなので、すぐに出て行って」と夫に伝えると、すごく慌てた様子。どうやら夫と義母は私が本気で離婚すると思っていなかったようです。義母にいたっては、私が家出している間にこの家に引っ越ししようと、ひとり暮らしをしていた賃貸を解約したばかりだったよう。住む家がなくなるので離婚を阻止しようと必死です。
「出て行けなんて嘘だよ、本気にするなんて。赤ちゃんのためにやり直そう?」と夫。義母は「私も一緒に住んであげるわ。赤ちゃんの面倒を一緒にみてあげるし、こんなにいい条件はないでしょ?」などと言ってきましたが、そんなのこっちから願い下げです。
私は「夫婦の間に思いやりがなくなったら終わりだよ。妻より義母の味方ばかりの夫なんて要らない。そんなにママが好きなら、ママとまた暮らせば? 早くうちから出て行ってね」と夫に別れを告げました。
その後、離婚が成立。私は実家近くのマンションへ引っ越し、無事に出産。両親に助けてもらいながら、赤ちゃんとの生活を始めました。つらい経験をしましたが、今はとても幸せです。他人に干渉されない生活に、改めて心地よさを感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。