30歳のパニ子は夫・やまとと3年前に結婚し、現在妊娠3カ月! お互いの両親にも報告し、親戚一同大喜び! 亭主関白気質だったやまとが、妊娠をきっかけに少しやさしくなり安心していたのですが……。
「妻は夫を立てるべき」夫の考えに不安がよぎる妻
やまとは、「女の子がいいな! この家の召使いが一人増えると思ったら万々歳じゃん」とまだ見ぬわが子に対して、信じられない発言。付き合っているときは分からなかったのですが、結婚を機に「妻は夫を立てるべき」という考えの持ち主だと言うことが分かってきました。
それから1週間も経たないうちに、パニ子のつわりが始まったのです……。
つわりを理解しない、モラハラ夫と義母
つわりは想像以上にひどく、点滴のため病院に通う毎日。夜も眠れぬ日々が続いていました。それにもかかわらず、やまとは「妊婦だからって甘えるな! 朝飯早くつくれよ!」と暴言ばかり。
その上、「お前が家事をしないから、代わりに母さんに来てもらった!」と突然義母を家に呼んだのです。強烈な性格の義母とやまとは「今の嫁は気楽でいいわよね。昔は言い訳一つ許されなくて、吐きながら家事をやってきたっていうのにさ」と2人でパニ子を責めてきます。
これまでのことを母親に打ち明けて……
そして、「ここにいても意味ねぇから、つわりが終わるまで実家に帰れよ!」と言い出すやまと。予想外の提案に内心大喜びのパニ子は、すぐに荷物をまとめて実家に帰りました。頬はこけ、肌はボロボロ、目の下にはクマができたパニ子を見てパニ子の母親は仰天!
これまでの出来事をすべて母親に打ち明けたパニ子。実家で安静に過ごし、少しずつ体調を持ち直しました。
電話で妻と義母を間違えた夫
パニ子は実家で冷静に考え、「私はもうあの家に帰らない」と決断。パニ子の母はやまとから話を聞くため、電話することにしました。パニ子はスマホのスピーカーをオンにして会話をこっそり聞いていました。
パニ子の母が電話をかけるとパニ子と間違えたのか、やまとが開口一番「おいパニ子、サボってないでさっさと帰れ! 洗濯物が溜まってるぞ!」と相変わらずの態度。
離婚を宣言!
その言葉を聞いた母は、「やまとさん、うちの大切な娘を大事にしてくれてありがとう」と皮肉を言い、「あんた、私の娘に色々と言ってくれたみたいだねぇ」と語気を強めました。
大慌てのやまとでしたが、時すでに遅し。電話をかわったパニ子は離婚を宣言。暴言の証拠も録音して弁護士に依頼済だとを伝えました。もちろん、慰謝料も養育費もしっかり支払ってもらうことに。支払いのために借金をしたやまとは、返済額が膨らみ、その日暮らしの生活を送ることになったそう。
その後、パニ子は実家で暮らすことなりました。つわりも落ち着いてきて、赤ちゃんとの生活が楽しみで仕方ありません。
おなかの中で新しい命を育んでいる妻をさぼっていると罵るのではなく、助けてくれるような人と一緒に暮らしたいものですね。