「妻は夫を立てるべき」夫の考えに不安がよぎる妻
夫は、まだ見ぬわが子に対して、「女の子がいいな! この家の召使いが1人増えると思ったら万々歳じゃん」と信じられない発言をしました。
付き合っているときには気づきませんでしたが、結婚を機に「妻は夫を立てるべき」という考えを強く持っていることが見えてきたのです。
それから1週間も経たないうちに、私のつわりが始まって……。
つわりを理解しない、モラハラ夫と義母
つわりは想像以上にひどく、私は点滴のため病院に通う毎日。夜も眠れない日々が続いていました。それにもかかわらず、夫は「妊婦だからって甘えるな! 早く朝メシ作れよ!」と暴言ばかり。
その上、「お前が家事をしないから、代わりに母さんに来てもらった!」と突然、義母を家に呼んだのです。
強烈な性格の義母は、「今の嫁は気楽でいいわよね。昔は言い訳一つ許されなくて、吐きながら家事をやってきたっていうのにさ」と言い、夫と2人で私を責めてきます。
これまでのことを母親に打ち明けて…
そんなある日、「ここにいても意味ねぇから、つわりが終わるまで実家に帰れよ!」と言い出した夫。この思いがけない提案に内心大喜びの私は、すぐに荷物をまとめて実家へ帰りました。
頬はこけ、肌はボロボロ、目の下にはクマ――そんな私の姿を見て、母は仰天!
これまでの出来事をすべて母に打ち明け、実家で安静に過ごすうちに少しずつ体調も回復していきました。
電話で妻と義母を間違えた夫
実家で冷静に考えた私は、「もうあの家には帰らない」と決断。夫と話をするため、母が電話をかけることに。私はスマホのスピーカーをオンにして、その会話をこっそり聞いていました。
母が電話をかけると、夫は私と勘違いしたのか、開口一番に「おい、サボってないでさっさと帰ってこい! 洗濯物がたまってるぞ!」と相変わらずの態度……。
離婚を宣言した結果!
夫の言葉を聞いた母は、皮肉を込めて「◯◯さん(夫)、うちの娘を大事にしてくれてありがとう」と言い、「あんた、私の娘にいろいろと言ってくれたみたいだねぇ」と語気を強めました。
大慌ての夫でしたが、時すでに遅し。電話を代わった私は離婚を宣言。
暴言の証拠は録音しており、すでに弁護士に依頼済みであること、慰謝料と養育費はきっちり支払ってもらうことも伝えました。
支払いのために借金をした夫は、返済額が膨らみ、義両親にも助けてもらえず、その日暮らしの生活を送っているようです。
その後、私は実家で暮らすことなりました。つわりも落ち着き、赤ちゃんとの生活が楽しみで仕方ありません。
◇ ◇ ◇
おなかの中で新しい命を育んでいる妻をサボっていると罵るのではなく、助けてくれるような人と一緒に暮らしたいものですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班