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僕の彼女をバカにする同期。「私の話、楽しい?」明かされた彼女の正体に同期たちは顔面蒼白…

職場の同期2人と一緒に飲み会をしていた日。仕事のことなどを話していると、同期のひとりから「お前って彼女いるのか?」と聞かれました。これまで同期たちにはプライベートなことなど話すことはなかったので、正直に「いる」と答えると……。

僕の彼女の正体は…

僕は小さな出版社で働いています。ある日、職場の同期2人と食事をしていたときのことです。同期のひとりからわが社の看板作家の担当になったという報告を受けるなど、仕事について話をしていました。そんなとき、僕たちの席の近くに……会社の社長の姿が。聞くと、彼女もこのお店で友人と飲んでいたと言います。

 

偶然の出会いに同期が社長を誘うと、「友人が席を立っている少しの間なら」と、彼女は僕の隣に。すると同期のひとりから突然、「なあ、お前って彼女いるのか?」と聞かれました。これまで仕事の話題だったのに急にどうしたのかと思っていると、「いないなら紹介しようと思ってw」と同期。

 

これまで仕事のことはよく話していましたが、恋人のことなどプライベートなことは同僚に話したことがありませんでした。そこで「彼女、いるよ」と正直に伝えることに。同僚たちは、冴えない僕に彼女がいるなんて思っていなかったのでしょう。僕の答えに若干驚いた様子を見せ……「あーお前の彼女とか想像できるw」「平凡そうだよな~、あ、いい意味でw」と、どこかマウント気味に言いました。

 

そして、「これ俺の彼女、きれいだろ?」と同僚の彼女の写真を見せられ、僕にも彼女の写真を見せるように言います。同僚たちの言葉に、どう反応したらいいのか戸惑っていると……。

 

隣に座っていた社長がひと言。「そんなに私の話ばかりして、楽しいかしら?

 

実は僕の彼女は、今隣に座っている人。わが社の社長である人物なのです。ずっと秘密にしていましたが、数年交際しており、このとき、翌月には婚姻届を出す予定でした。

 

そのことを知ると、目を丸くして驚く同期たち。信じられないという様子だったものの、彼女の前でした自分たちの発言を思い出し、2人は顔面蒼白状態でした。

 

担当作家の小言を口にしていたら…

場の空気を変えようと、同期が看板作家の担当になったという話に話題を戻しました。「相当、気難しい人らしいけど、まあ、俺の手にかかれば……」そう話し始めた彼のうしろには……なんと彼が担当する作家さんが。会社の近くの居酒屋だったとはいえ、社長や作家さん、会うなんてすごい偶然だと思いました。

 

会話の一部始終を聞いていたという作家さん。「君にはガッカリしたよ。もう、君を担当として心から信じることはできないな」とため息をつくと、僕の隣に座っていた彼女が慌てて立ち上がり、「わが社の社員が失礼な発言を……大変申し訳ございません」と頭を下げました。社長に続いて僕たちも急いで立ち上がり頭を下げると……。作家さんは「思ったことを正直に言うことは咎められない。けれど、担当を変えてもらうしかないかな」と口にし、なんと……その場で僕が担当になることになったのです。

 

実は僕はこの作家さんの大ファン。デビュー作は何度も何度も読み返したほどです。まさかすぎる大抜擢に、僕は胸が高鳴るのを感じていました。

 

それから僕は、担当として新作発売のために尽力することに。途中、展開の方向性で悩む場面もありましたが、意見を交わしながら作品を形にしていく時間は、何よりも充実していました。そして出版された小説は早々に重版が決まり、現在もたくさんの方に読んでもらっています。

 

作家からクレームも。同期は退職

一方、あの飲み会で担当を外された同期は苦戦をしていたようです。新進気鋭の作家の担当についたのですが、強めに作家さんに言うことも多かったよう。作家さんから会社へクレームが入ることも何度かあったそうです。彼が社長である彼女から注意をされる様子を何度か目にしました。僕だけでなく周囲が成功する中で、彼も成功させたいと必死だったのでしょう。しかしそれが空回りしてしまっていたのだと思います。そんなことが続き、しばらく経ったある日、彼が会社を辞めることを知りました。

 

同期である彼の退職日。僕は彼の門出にネクタイを贈りました。すると彼は涙ぐみながら「これまでお前には彼女もいないし、俺のほうが仕事ができると思っていた。下に見ていて失礼な態度もたくさんとった。ごめん……」と頭を下げたのです。突然のことに驚きながらも、彼が心から謝罪をしてくれていることが伝わり、僕は彼の言葉を受け入れました。

 

彼の転職先は聞いていませんでしたが、彼のことなのでおそらく同じ職種なのでしょう。彼は「これからはライバルとしてお互いに頑張ろう」と言い残し、新しい道へ踏み出していきました。

 

偶然にも、同期が退職したタイミングは、入籍して以降、ずっと準備していた僕たちが結婚式を挙げるタイミングでもありました。退職した彼が参加してくれることはありませんでしたが、同僚や作家さん方もきて祝福してくれてうれしかったです。改めて、これからも彼女と一緒に、仕事をより頑張っていこうと心に決めた瞬間でもありました。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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