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義母「役立たず」双子のお世話で限界の私に暴言→夫からも叱責…しかし1カ月後なぜか夫がまるで別人に!?

私は、つい最近双子を出産した新米ママ。はじめての子育てというだけでも大変なのに、双子となると、もう毎日が嵐のように過ぎ去るほどの忙しさ。

猫の手も借りたいくらいですが、夫は育児に参加しようとせず、家事にもノータッチ。とにかく寝る時間がなくて、私は心身ともに限界間近で……。

実は出産前、何かあれば隣県に住む実家の両親にサポートをお願いしようと思っていたのですが、なんと産後すぐに父が家の中で転倒して腰を痛めてしまい、母は父につきっきりの状態に……。とてもじゃないけど、手伝ってほしいなんて言える状況ではありません。


義両親は自宅から車で1時間ほどの場所に住んでいるのですが、義母はよくいえばサバサバしていて、私にも子どもたちにも無関心。孫フィーバーがないのはありがたいと思いつつ、素っ気ない感じが苦手で、お手伝いをお願いできるほどの関係性を築けていませんでした。

 

義母のアポ無し訪問…

この日も双子は夜明け前から交互に泣きわめき、やっと落ち着いたと思ったら、間もなく午前中が終わろうとしていました。急いで洗濯物を干そうと思っていたら、インターホンが鳴り、モニターには義母の姿が!

 

「な、なんで急に!?」私は心の中でそうつぶやきながらも、無視するわけにいかずドアを開けると……。

 

「どうも」
いつものように仏頂面でぐいぐい家の中に入ってきて、ぐるりと部屋を見渡す義母。

 

これから干そうとしていた洗濯物の山、あとで洗おうと思っていた食器、双子をあやすために出したままになっていたオモチャなど、見られたくない光景が広がっていました。

 

散らかった部屋を見て、義母は冷たく「本当に役立たずね」と言い放ったのです。この言葉はさすがにショックで私は傷つきました。疲労もあってか、ボロボロと涙も流れてきて、気付いたら号泣していた私。しかし、義母はそんな私を放置して、目の前にあったおんぶ紐とスリングを使って双子をあやしはじめたのです。

 

帰宅した夫からも叱責され…

言葉を失う私の前で、義母はちゃっちゃと哺乳瓶の煮沸を済ませ、育児用ミルクを作り、途中だった洗濯物を干して、掃除をして……。

 

「今は体力回復が一番。少し寝なさい」
そう私に言って、家事を次々に片付けて行く義母。言われるがままソファに横になった私は、いつの間にか深い眠りについてしまっていたようで、目が覚めたらすでに夕方でした。

 

「す、すみません……っっ!!」
私がそう言うと、義母は表情を変えずに「気にしなくていいわ」とひと言。なんとなく気まずい雰囲気になったところで、夫が帰宅しました。夫は義母がいることに驚きながらも、私に向かって溜め息まじりに言ったのです。

 

「母さんに育児を手伝わせたってこと? 何考えてんだよ……。自分の役目をサボって図々しいぞ」

 

その言葉に、義母がいることも忘れブチギレそうになったのですが、意外にも私より先にブチギレたのは義母。義母は、育児は父親にも責任があること、授乳以外は父親もできるのに、やろうとしないなんて役立たずだと、鬼の形相で夫を叱り飛ばしました。

 

さっきの「役立たず」という言葉は、夫に向けてつぶやかれたものだったのです。そして義母は、息子を役立たずにして申し訳ないと私に言い、1カ月かけて再教育すると約束してくれました。

 

まるで別人に成長した夫

言葉どおり、毎日わが家に来て、夫に家事と育児を叩き込んでくれた義母。夫が半べそ状態でも、義母は容赦なし。夫は今まで、双子が寝ている間に私も一緒に昼寝をしながら過ごしていると思っていたようで、そんな時間は1秒もないことを身をもって知ることになりました。

 

そして約束の1カ月が経った日、夫は自他ともに認めるイクメンへと急成長。私が数時間の仮眠を取っても安心して双子を任せられるレベルに。

 

義母も、そんな夫の姿を見て安心したように「これで私の役目も終わりね。今までのこと、許してあげてね」と私に言ってきました。私は、義母へ心からの感謝を伝え、今後は夫と力を合わせて育児をしていくと約束。

 

「じゃ、私はお友だちとお茶に行く予定があるから」
そう言って涼しい顔で義母は帰っていきましたが、きっとお茶なんてウソ。もし夫が落第点だったら、今日だってエンドレスで付き合ってくれていたはずです。

 

言葉数が少なく、いつも仏頂面の義母ですが、誰よりも私たち家族を愛情深く見守ってくれていることが、この1カ月でわかりました。そんな義母に育てられた夫となら、きっと大変なこの先の育児も頑張れると思います。

 

◇ ◇ ◇

 

人の本質は、表面的な言葉や態度だけでは測れないものだと改めて感じさせられましたね。一見すると冷たく厳しい言葉も、その裏には深い愛情と、相手を想う強い責任感が隠されていることがあります。不器用ながらも行動で示した義母の愛が、夫婦の危機を救い、家族の絆をより強くしたのではないでしょうか。

育児は体が資本です。これからは、イクメンへと成長した夫や、大先輩ママである義母の力も借りながら、体も心も健康に双子の成長を見守っていけるといいですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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