母の一瞬の油断で顔面から出血
ほんの一瞬長女とは別のほうに意識が向いたことで、私は持ち手を持っていた力を緩めていました。手を離してもちゃんと自立するものだったのですが、長女が台車の前方に乗ったことで、手押し車はガシャーンッと長女を乗せたまま倒れてしまいました。
思いきり顔面から地面に落ちた長女。慌てて抱き起こすと、鼻と口から血がだらり。「やってしまった……!」と思いつつ、大泣きの長女を抱えて水道に行き、ついた砂を落としました。職員さんたちも集まってきてあたりは騒然。血が出ていて傷の深さがわからないので、大泣きの長女を抱えたまま職員さんに教えられた病院へ向かいました。
病院へ行ってひと安心
すぐ近くの病院へ車を走らせ、着くころには長女は泣き止み少し落ち着いた様子。それを見て、ひとまず私も落ち着くことができました。病院で診てもらうと「このあと腫れるだろうけど、出血のわりに深い傷ではないから大丈夫」とのことで、特別な処置もなく、傷の周りをきれいにして終了。
翌日お医者さんの言った通り傷は2倍に腫れましたが、本人が痛がることなく普段通りに生活できたのは幸いでした。ただ、腫れた傷を見て私は「本当にごめん」と、一瞬でも目を離した自分の油断を後悔してもし足りませんでした。
慣れた場所で使い慣れたおもちゃだったことで、油断していた自分が情けないです。もし倒れた先にとがったものがあれば長女は一生残る傷を顔に負っていたかも……。そうしたら「ごめん」では済まない事態になっていました。子どもと遊んでいるときはどんなときでも一定の緊張感が必要だと痛感した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:水田 真理/30代女性・主婦。アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
作画:まっふ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています