指しゃぶりの癖を見守っていたら、異変が!?
長女がひとり寝のトレーニングのときから、自分自身を落ち着けるために癖にしていたのは、指しゃぶりでした。
アメリカでは2歳を過ぎてもおしゃぶりや指しゃぶりをしている子が珍しくなかったので、私もそのうちやめさせればいいかな?と考えていた程度でした。
しかし、毎晩しゃぶっていた指に異変が起こったのです……!
ある日、ふと見た長女の右手の親指上部が、黒く変色していることに気づきました。私は驚きましたが、痛みや痒みはなさそうだったので様子を見ることに。
しかし、3日ほど経って変色は良くなるどころか、指上部の皮全体がベロンと剥けてきているように見えたのです。私は慌てて、かかりつけの小児科を受診しに行きしました。
黒ずむ指先…腐っていたらどうしよう!
長女の黒ずんだ指先を見て、もしや、しゃぶり過ぎて指の皮膚が腐った!?と動揺しましたが、小児科医によれば、長女の皮膚の状態はあまり見たことがないが、指しゃぶりによってダメージを受けただけとのこと。もう新しい皮膚に剥け変わる段階なので、しばらく様子を見て大丈夫と言われ、その日は特に治療もなく帰宅。
私は指しゃぶりを軽く考え過ぎていたと反省しつつ、新しい皮膚も黒くなっていたら?!と心配でした。その後、長女が指しゃぶりを急にやめることはありませんでしたが、医師の言うとおり1週間ほどで黒い部分は剥けて新しいきれいな皮膚に変わり、心底ホッとしました。
指が黒くなったことは長女にとっても衝撃だったようで、指しゃぶりを続けながらも、たびたび黒ずんだ指先を見つめていた長女。「また黒くならないように、指しゃぶりをやめてみようね」と私と何度か話すうちに指しゃぶりの頻度は減り、長女はその後1カ月ほどで指しゃぶりをスピード卒業したのでした。
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赤ちゃんの指しゃぶりは自然な行為なので無理にやめさせる必要はありません。3歳くらいを目安にやめられるよう、お子さんのペースにあわせて徐々に頻度を減らしていきましょう。
指しゃぶりを減らしていく方法として、子どもの生活のリズムを整え、外遊びなどでエネルギーを十分に発散させることや、手や口を使う機会を増やすことを意識しましょう。また、スキンシップを図って子どもを安心させるために、子どもが寝つくまでの間は手を握ったり、絵本を読んであげたりするのも良いでしょう。
4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は、小児科医、小児歯科医および臨床心理士の連携による積極的な対応が必要とされています。心配なことがあれば、必要に応じて専門家に相談してくださいね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:濱田よし/40代女性。2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)