「旦那は家事も育児もしないもの」というママ友
最近、子どもを保育園に通わせ出したママ友が近ごろ疲れている様子。笑顔は引きつっているし、どう考えても無理しているようにしか見えません。ある日、ついに体調を崩してフラフラ……目の前で倒れてしまいました。
話を聞いてみると最近パートを始めたようで、家事も育児もすべて1人で頑張っていると話してくれました。
私は「旦那さんも家事や育児を一緒にするべき」とアドバイス。すると、ママ友は
「あなたの旦那さんおかしいわよ……旦那は家事や育児をしないものじゃないの?」
と、とても驚いています。
妻の鞄にGPSを潜ませていたモラ夫
疲れ切って今にも倒れそうなママ友。そんなママ友を見た私は、半ば無理やりママ友と息子さんを家に連れてきて、休ませて一緒に夕飯を食べることにしました。
すると、ママ友の夫が突然訪ねてきました。どうして場所が分かったのかを聞いてみると、なんとママ友のカバンにGPSを仕込んでいるとのこと! まるで監視しているかのよう……。
私は衝撃を受け、ママ友の夫に「倒れそうになるまで奥さんに無理させるなんておかしいです!」と非難しました。
しかし、ママ友の夫は「嫁が旦那のこと放ったらかして、外で夕飯を食べるなんておかしいでしょ」と全く聞き入れてくれません。そして、ママ友と息子さんを無理やり連れて帰ろうとしました。
妻子を無理やり連れて帰ろうとする夫に激怒!
ついに我慢の限界が訪れたママ友は、夫に対して「もうやめて!」と強く声を上げました。ママ友は、息子さんが自宅では笑わないのに、私の家では楽しそうにしていることに気付き、自宅に帰らない決断をしました。
焦った夫は口先だけで謝り、ごまかして連れて帰ろうとしています。その態度に私は苛立ちを隠せず、あなたがしていることはモラハラだと伝えると「か、勝手にしろぉ!」とすごい勢いで帰っていきました。
子どもの笑顔を優先し、新しい生活へ
その後、ママ友は息子さんが笑顔になれる環境を優先し、夫と離婚。ママ友は心身ともに過労であることが認められ、診断書をもとに慰謝料をもらえることに。もちろん、親権はママ友なので養育費も請求。
ママ友の夫は生活が苦しくなり借金ができただけでなく、家のことをひとりでできないせいで会社を遅刻・欠勤することが多くなり、結局クビになったのだそう。一方、笑顔と元気を取り戻したママ友と息子さんは、新しくアパートを借りて新生活へと一歩踏み出しました。
◇ ◇ ◇
身体的な暴力を受けていなくても、精神的に追い詰められるのはとてもつらいものです。一番大切なのは自分自身。自分の感情を大切にし、身の安全を第一に考えましょう。そして、信頼できる家族や友人、専門家などに自分の状況を話し、支えになってもらいましょう。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。