アポなし訪問が当然の義両親
仕事柄、私は土日が休み。しかし、工場勤務の夫は休みが不定期で、この日も娘と2人で過ごしていたのですが……。そこに義両親が襲来したのです。
玄関に入るなり「散らかっているわね」とあいさつよりも先に文句。そして「あなたって本当に、ズボラなのね」「嫁なんだから最低限の家事くらいしっかりしなさい」と言われる始末でした。
娘に対しても、「母親でなくてうちの息子に似ていてよかったわ」などと吹き込むのです。このままではよくないと思った私は、義両親のことを夫に相談。そんなことをまったく知らなかった彼は私に謝ってくれたのですが、思いも寄らない事実も発覚しました。
「実は、両親から生活が厳しいから月5万円を仕送りしてほしいって言われて、ここ数年ずっと送金しているんだ」
持ち家暮らしで2人分の年金や半年前の義父の退職金もあるのに、なぜ仕送りが必要なのか、私は不思議でたまりませんでした。
義両親、大暴走!
そんなある日、またもや義両親がアポなし訪問。そして「今日も昼食よろしく」「ビールは冷えているんだろうな?」と言いながらズカズカと家に上がり込んできたのです。
わがもの顔で家を荒らされ、私の我慢も限界に。「もういいかげんにしてください、迷惑です! いくら息子の家だからって、常識外れですよ!」と激怒してしまいました。
すると義父は逆ギレ。「それならお前さんだって、もっと義両親に感謝して金を貢ぐものだろう?」とあり得ない発言をしてきたのです。
「毎月5万円も仕送りをしているのに?」と衝撃を受けた私に対し、あろうことか義母は、「5万ごときで大口をたたくな」と鼻で笑いながら追い打ち。そして2人は、「5万程度じゃ生活は何も変わらない」と増額までねだってきたのです。
生活は変わらないんですよね?
その日以来、私は義両親が来そうな休日は出かけるようにし、なるべく顔を合わせないように過ごしていました。スマホに着信は何度もありましたが、すべて無視を決め込んだのです。
数週間後。珍しく夫と休日が重なり、家族3人でのんびりしていると……。玄関のチャイムが鳴りました。
「どういうこと? あんた、どうしてくれるのよ!」
そこには、金切り声でわめく義母が立っていました。聞けば、昨日から家の電気がつかないのだとか。そう、義両親の電気代は、夫が彼らへの仕送り用に使っていた口座から引き落とされていたのです。先日のことがあり、私はこの口座からすっかりお金を移動。引き落としできないようにしていました。
お金を要求してきた義両親でしたが、「5万程度じゃ生活は変わらないんですよね?」とバッサリ。
これまで、夫にウソをついてお金をせびって生活費を浮かせ、年金でぜいたくをしていた義両親。これに加えて私への態度を目の前で見た夫は顔を真っ赤にして激怒しました。
「これまで支えてくれていた嫁をないがしろにして、生活が苦しいなんてウソまでついて金をせびる親はもう面倒を見きれない!」と宣言し、義両親を追い返しました。
その後、ぜいたくに慣れていた義両親は、生活レベルを調整するのに苦労をし、喧嘩も増えたよう。一方の私たちは、仕送り分を娘のために貯金することに。子どもにはお金をせびるのではなく、できるだけのことをしてあげたいと思っています。
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仕送りをもらっていたにもかかわらず、嫁に横柄な態度で接していた義両親……。感謝の気持ちさえ伝えていてくれたら、仕送りだって続けていたかもしれません。すべて自業自得ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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