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「ちょっとおばさん!」家政婦扱いする娘に限界を迎えた母…離婚から10年後、娘の結婚式で悲劇が!?

33歳の私は、5年前に結婚した5歳年上の夫と、夫の連れ子だった高校生の娘と3人で暮らしています。当時、男手ひとつで頑張って子育てをしている夫の姿を見て、この親子を支えたいという母性が芽生え、結婚を決意した私。しかし最近では、その決意が揺らぐほどの悩みを抱えていました。

本当の娘のように育てたい

結婚する前は、愛想よく「ママって呼んでもいい?」なんて言っていた夫の娘でしたが、私が母親になった途端、「ちょっとおばさん! 私の靴下、出しておけって言ったよね!?」などと、完全に家政婦扱い。

 

それでも、娘の母になると決心したからには、私もめげずに「人に対しての礼儀や感謝の気持ちを持つことの大切さ」を厳しく伝え続けていました。しかし、娘の反抗的な態度は悪化する一方で…。

 

その原因は、夫が「お前は母親だろ! 娘の言うことくらい聞けよ!」と娘を擁護するから。負けじと私も「ありがとうも言えない人間になんて、なってほしくない! 娘がこの先、苦労しないよう注意するんだよ!」と言い返しますが、「ありがとうくらい言えるし、そもそも使用人には言う必要がないだけ」と、娘も聞く耳を持ちません。

 

「そんなんじゃ、いずれ痛い目に遭うよ!」

 

こんな日々が5年も続いているのに、夫への愛情は冷めきっていても娘を助けたいという気持ちがまだ残っていて、本当の娘のように育てると決意した以上、見捨てることができずにいました。

 

家族と思っていたのは自分だけ…

​それから数日後、その日は娘の16歳の誕生日でした。

「今年の誕生日は家族だけで家で過ごそう」と言ってくれた夫の言葉を受け、「とうとう私たち家族がわかり合える日が来たのかも!」と、期待に胸をふくらませる私。

たくさんの料理を作って2人の帰りを待っていました。

 

しかし……。

 

「お前、なんで家にいるんだよ?」

「え? だって今日は娘の誕生日だから……」

「だから何? あんたに関係ないじゃん」

 

帰ってきた2人から、信じられない言葉を投げられる私。

 

「家族として見てもらえていたと勘違いしていた自分が恥ずかしい……」

 

この出来事をきっかけに、もうこの2人がどうなっても知らない! と、離婚届を置いて家を飛び出しました。

 

その後、夫や娘から連絡がくることもなく、あっさりと離婚が成立したのでした。

 

これぞ因果応報!?

家を飛び出してから10年後――。

私は新たなパートナーと再婚し、子どもにも恵まれました。

平穏な暮らしを送っていたある日、10年前に縁を切った元娘から結婚式の招待状が届きました。

 

「なぜ私のことを招待するのだろう……?」

 

初めは不思議でしたが、招待状をよく見ると、なぜ娘が招待状を送ったのかを理解した私。呼ばれるまま結婚式に向かうことにしました。

 

結婚式当日、さっそく私の姿を見つけた元夫が駆け寄り、「なぜお前がここにいるんだ!」と、まくし立てます。同じように「なぜあんたが!?」と驚く元娘は、「私が呼ぶはずない! こんな人が母親だったなんて忘れたい過去なんだから! いざ一緒に住んだら小遣いもくれないし、家政婦要員のくせに口うるさいわでうんざりしていたんだから!」と、私の周りで大騒ぎ。

 

すると……。

 

「俺が招待したんだ!」と口にしたのは、元娘の結婚相手でした。

さらに騒ぎを聞きつけて結婚相手のもとに来たのは、私の再婚相手で会社社長である夫。

そう、元娘の結婚相手は、夫の会社で働く部下。新郎のほうから招待状が送られていたのでした。

 

元夫と元娘が騒いでいた話もすべて聞いていた結婚相手は、2人の本性を知って「人に感謝も謝罪もできないような人と生涯をともになんてできない」と、婚約破棄を申し出ます。真っ青で慌てふためく元娘に、「だからあのとき、いつか痛い目に遭うって言ったでしょう!」と言ってのける私。

 

結局、2人の結婚は破断になり、式は食事会に変更されました。

元娘は婚約破棄の慰謝料や式場のキャンセル代を支払う代償を負うことになったのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

これまでの自分のおこないいが、自身が受ける結果、ひいては運命を作るのだと考えさせられますね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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