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「ねぇ、パパ?」機嫌が悪いと家族を無視する夫→「聞こえないなら…」息子を守るために無言で仕返し!

結婚生活において、パートナーとの会話や信頼関係は何よりも大切です。しかし、自分の機嫌で家族をコントロールしようとしたり、専業主婦の妻を無能扱いして見下したりする「モラハラ夫」も……。

そこで今回は、そんな身勝手な夫にまつわるエピソードを2本ご紹介します。家族をないがしろにし、妻の尊厳を踏みにじった夫に突きつけられた、結末とは……?

 

機嫌が悪いと無視する夫。息子が話しかけてもスルー「パパ、聞こえないみたい」限界妻、反撃開始!

ケース1

 

私は30代の主婦です。3歳の息子と、夫の3人暮らしです。結婚前の夫は、仕事でも友人関係でもリーダータイプで、頼りがいのある人だと思っていました。

 

しかし、結婚して一緒に暮らしてみると、自分の思い通りにならないとすぐに黙り込んでしまう、不機嫌を周囲にふりまく「不機嫌ハラスメント」をする人だったのです。

 

 

沈黙の夕食

ある日の夕方、私は夕食の支度をしていました。夫の野菜不足を気遣い、野菜をたっぷり使った肉野菜炒めを作っていると、帰宅した夫がキッチンをのぞき込んでひと言。

 

「は? 今日のメシ、肉野菜炒め?」

 

不満そうな声で、明らかにがっかりしているのがわかりました。そして、黙りこくったまま、食卓へつくことなく、その場で肉だけをつまんで、さっさと寝室へ行ってしまったのです。

 

こういうとき、夫は一切話をしません。私が何か声をかけても完全に無視。そんな日が、結婚して以来、日に日に増えていきました。

 

 

息子の言葉を無視する夫

どうやら最近は、会社でも仕事が思うようにいっていない様子です。夫の後輩が先に昇進したらしく、家でも毎日イライラしています。

 

「俺の思った通りに、あいつらが動かないから……俺は悪くない!」

 

なんて言いながら、舌打ちばかり。なぐさめようと声をかけても、反応はゼロです。

 

そんな夫の機嫌が悪い日が続いていたある晩、息子が一生懸命夫に話しかけていたのに、夫はそれさえも無視しました。さすがに、息子に対してもこの態度では……。

 

私は思わず「聞こえないみたいだね。パパのことはもう放っておこう」と息子に言ったのです。息子を守るには、そうするしかありませんでした。

 

 

無言には、無言で返す

夫の顔色をうかがい、機嫌を損ねないかとビクビク過ごす毎日。もう限界だった私は、夫が仕事へ行ったあと、必要最低限の荷物を持って、息子と一緒に実家へ帰りました。そして、夫の電話もメールもすべてブロックしたのです。

 

その週末、夫が実家へ謝罪に来ました。

 

「すまなかった! まさか出て行くなんて……」と言う夫に私は無言で記入済みの離婚届を手渡しました。

 

そのあと対応してくれた母から、夫が泣きそうな顔で謝りながら、私と話し合いたいと言っていたと聞きました。これまでずっと私たちのことを無視し続けていたのに、自分が話したいときだけ話し合おうだなんて、虫がよすぎる話です。

 

 

新しい形で

それからの数日間、本当に反省している様子の夫が、毎日実家を訪ねてきました。「もう二度と同じことはしない。俺が悪かった。家族を大事にしたいんだ」と頭を下げる姿を見て、私はやっと、自宅に戻ることに決めました。

 

もちろん、今まで夫に傷つけられてきた数々の出来事は、簡単には許せません。息子をないがしろにしたことも忘れません。しかし、懸命に謝罪して変わろうとする姿を見て、もう一度信じてみようと思えたのです。

 

その後、自宅に戻って、家族としてやり直す日々が始まりました。夫は私に、家族に不機嫌をぶつけないこと、家族と毎日会話することを約束しました。

 

今では、幼稚園での出来事を毎日楽しそうに話す息子と、それに耳を傾ける夫……家族団らんの時間が持てるようになり、穏やかな日々を送っています。夫が改心し、態度を改めてくれてよかったです。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

 

 

続いては、定年退職を機に「第二の人生は好きにさせてくれ」と、一方的に離婚を突きつけた夫のエピソードです。妻を見下し、自由を謳歌しようとした夫を待ち受けていた、残酷すぎる現実とは……?

 

 

定年退職した夫「第二の人生は好きにさせてくれ!」突然の離婚宣告。好きにさせたら…散々な人生に?

ケース2

 

定年目前の夫は最近、退職金をあてにして浪費気味。人生100年時代の今、将来を見越して貯金や運用などしたほうがいいと思うのですが、私の忠告にはまったく聞く耳を持ちません。夫は女性を、とくに専業主婦をバカにしていて……。

 

私はここ数年、お金に関する勉強をしてきたので、貯蓄や運用について少しは知識があります。しかし、夫は専業主婦である私を見下し、「稼ぎゼロのお前が偉そうに俺に金の話をするな」と言います。

 

定年まで真面目に働いてきた自分には、安泰な将来があると言い、「お前は俺に捨てられたら終わりだ。長く養ってもらいたかったら口うるさいことは言わないことだ」なんて言われました。私は夫を心配しているだけなのに……。

 

 

青天のへきれき

そして、いよいよ定年を迎えた夫。

 

「定年まで勤め上げた! 俺の役目は今日で終わりだ!」
「第二の人生は好きにさせてくれ! ということで離婚してくれ」

思いがけない言葉をかけられました。長く養ってもらいたかったらなんてことを言っていたのに、きっと定年したら離婚しようと考えていたのでしょう。

 

「お世話になりました」
はじめは冗談かとも思いましたが、夫は本気のようだったので、私は離婚を受け入れることに。

 

「え? それだけ?」
あまりにあっさり離婚を受け入れた私に驚いていましたが、夫は第二の人生について語り出しました。

 

後悔なく生きようと思った結果、第二の人生は独身に戻って若い女性と出会い、最後の恋愛を楽しんで、看取ってもらうことにしたと言います。私のような専業主婦を養い続けるメリットは無い、無職のババアと暮らして何が楽しいのだと暴言まで。

 

30年以上、私は文句を言わず夫を支えてきたというのに……許せません。さらに夫は「すぐに出ていけ。それができないなら宿泊代を支払え」と言い、薄ら笑いを浮かべながら「しなびた漬物のようなみすぼらしい女を隣に置いておくのは恥ずかしくて耐えられない」と嫌みを放ってきました。

 

 

夫の大誤算

その後、私たちは弁護士を雇い、きちんと財産分与をすることに。退職金もきっちり半分いただきます。結婚後に得た財産は折半するものなので、私にももらう権利はあるのです。貯金と退職金を合わせると、それなりの額を受け取れることになりました。

 

予想していたよりも私に大金を渡すことになり、夫は困惑。「俺が稼いだ金だ。なんでそんなにこいつに恵んでやる必要があるんだ」と納得いかない様子の夫でしたが、弁護士からの説明にしぶしぶ納得し、私たちの離婚は無事に成立。

 

今後一切、夫を頼らないという約束をして「長い間お世話になりました。さようなら」と告げ、夫と別れた私。

 

しかし、離婚から2年ほどが経ったころ突然、元夫から連絡が入りました。娘から、私がマンションを買って悠々自適に暮らしていると聞いたようなのです。元夫から分与されたお金だけでは私が自由に暮らしていけるはずがないと思い、何をしたのかと尋ねてきました。

 

元夫は、貯金も退職金も無駄に浪費してしまっていたようですが、私はただ浪費せず運用していただけ。そのことを教えてあげました。元夫は、専業主婦だった私にそんな知識があるわけがなく、成功するはずもないとまったく信じませんでしたが、私は長年デモトレードをして勉強してきていたのです。

 

もちろん、投資にはリスクがつきもの。長年の勉強をしていても資産を失っていた可能性もありましたが、幸いにも、私の場合は市場の動向が味方してくれたのです。そのおかげで今は、中古ですがマンションも買うことができて、生活費の心配なく暮らせています。

 

何で教えてくれなかったのだと言ってきましたが、今まで私をバカにして、まったく聞く耳を持たなかったのは元夫。そもそも、退職金をもらったら離婚を突きつけてくるような人です。離婚後に私がどれだけ大金を手にしようと、言うわけがありません。

 

 

あわれな人生に…

元夫が私に連絡してきた目的は、言うまでもなくお金の無心です。元夫は私と離婚後、第二の人生のパートナーを見つけるため若い彼女を探し、詐欺まがいの被害に遭ってしまったそう。

 

娘から聞いたのですが、複数人の若くてきれいな女性に退職金も貯金も貢ぎまくっていたのです。今は再雇用で働いていますが、お金がなくなり、少ない給料では女性たちを満足させることができず、あやしいところからお金を借りてしまったとか。

 

自分の生活のすべてを今までずっと私に任せてきたので、何にどれほどのお金がかかるかもわからずやりくりに失敗。もう私に泣きつくしか方法がないようでした。

 

もちろん、復縁なんて考える余地もありませんし、今まで散々虐げられてきたのです。生活費を援助してあげる気もありません。元夫と離れて私はようやく自由な生活を手に入れたのです。私の第二の人生に元夫は不要です。

 

元夫はお金だけでも貸してほしいと言ってきましたが、何を言っているのでしょう。離婚した後、私には困っても自分を頼らないと約束させたのに、自分はこうも堂々と……。離婚直後は雀の涙ほどの情は残っていましたが、今はもうわずかな情さえも残っていません。

 

その後も元夫からは、何度かSOSの連絡がきましたが、今は連絡先をブロックして完全に縁を切りました。人生はまだまだこれから。元夫のことなど考えず、最期にやり切ったと思えるよう、私は私の残りの人生を自由に楽しんでいこうと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

誰かの貢献を無価値だと切り捨てたとき、本当に価値を失うのは自分自身なのかもしれません。目に見えるものだけで相手を判断し、その陰にある努力を侮った結果、元夫が送ることになったのは想像とは真逆の第二の人生でした。目先の欲望ではなく、長年築いた信頼こそが、豊かな老後を送るための本当の財産となるのでしょう。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

 

 

一番近くで支えてくれている妻への感謝を忘れ、自分の機嫌や欲望を優先した夫たち。家族だからこそ、気を使わずに本音で付き合いたいと思いますが、家族だから何をしても許されるというわけではありませんよね。家族を無視したり、見下したりする態度は、決して許されるものではありません。

 

そんな夫へ突きつけたのは、「再構築」と「決別」どちらの妻の選択も正解です。大切なのは、自分を犠牲にせず、幸せになるための選択をすることではないでしょうか。自分を守るため、子どもを守るため、身勝手な相手に対しては毅然とした態度で立ち向かいたいですね。

 

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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