私が体調不良になると夫は不機嫌に……
産後6カ月のころ、私は1カ月ほど体調を崩してしまいました。乳腺炎になり、乳腺炎が治ったら風邪をひき、風邪が治ったら胃腸炎になりました。朝からひどい悪寒で熱を計ると39度。夫に熱が出たことを伝えると、夫がまず発した言葉は「え! なんで熱があるの!?」とひと言。私は、「なんで……風邪かな。もしかしたら乳腺炎かもしれない」と答えました。すると夫は無言で寝室から出て行ってしまったのです。
普段はよく喋るのに、その後の夫はずっと無言。実はこのような状況は初めてではありません。私が少しでも「今日は体がだるいな」などと言うと、いつも「なぜか」と聞くだけで何も言わず不機嫌になるのです。
夫の冷たい態度に落胆
例えば友人が体調不良になったら、私ならおそらく第一声は「大丈夫?」という心配の言葉をかけると思います。ましてや小さな子どもを育てているママなら、何か私にできることはないか? など助けになりたいと思います。
夫は寄り添う言葉のひとつもなく、強い口調で「なんで体調不良になったんだ」と言ったあとに不機嫌になるばかり。私は体調を崩した自分を責められているように感じてしまいます。そのため、毎回夫の冷たさに落胆し悲しくなっていました。
初めて知った、夫の本音
1カ月も体調を崩したときはさすがの私も夫の態度がつらく、体調が良くなったころに気持ちが爆発してしまいました。夫へ「体調不良の理由を聞くばかりで冷たい態度をとられると、ただでさえ体がきついのに責められているようでつらい」と伝えたのです。すると夫はかなり驚いた様子でした。
夫の主張は「責めてないよ! ママが倒れたら自分が仕事を休んだり早退したりしないといけない。それが無理なら遠方のお母さんにも頼らないといけない。そんなことをいろいろと考えて頭の中がいっぱいなんだよ!」ということでした。夫は不機嫌で喋らないのではなく、一生懸命に考えごとをするがためにそのような態度になっていたのです。
夫の話を聞いて、私はハッとしました。同時に「いろいろと考えてくれてありがとう。でも頭の中だけではなく、ちゃんと言葉にしてほしい」と伝えました。それ以来、夫も私も意識してコミュニケーションをとるようになり、私が責められていると感じることも減りました。今は体調不良のときこそ、しっかりと気持ちを言葉にすることを大切にしています。
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作画/キヨ
著者:海原えめ
5歳息子と0歳娘を育てるアラフォー母。2児のワンオペ育児に奮闘する毎日。サービス業で働きながら、幼児食インストラクターとして活動している。