おとなりさんの第一印象は「感じのいい人」
私たち夫婦は、子どもが生まれるのをキッカケに新築の注文住宅を建てました。子どもがちょうど1歳になるころにマイホームが完成し、引っ越しをして新生活がスタート。
わが家の両隣はどちらも一軒家で、左隣には70~80代くらいのおばあさん、右隣には50代くらいの夫婦が住んでいます。引っ越しのあいさつ回りのとき、私たちにも子どもにもやさしく声をかけてくれ、いい人たちがおとなりさんでよかった、と思っていました。
日曜日、朝6時50分に玄関チャイムが!
引っ越してから1カ月ほど経ったころの日曜日の朝、その日は夫の仕事が休みだったのでみんなで布団でゴロゴロしていました。子どもが夜中に何度も目を覚ますため、私は慢性的な寝不足状態でした。
ふと時計を見ると時間は6時50分。「子どもも寝てくれたし、私たちも二度寝しようか」と夫とウトウトしていたところ、「ピンポーン! ピンポーン!」と玄関チャイムが鳴りました。
チャイムを押したのはおとなりのおばあさん! その目的は?
「朝7時前に宅配便? それにしても朝早い……」と思いながらドアを開けると、左隣に住むおばあさんの姿が。「回覧板どうぞ」と笑顔で回覧板を手渡してくれました。内心「日曜日のこんな早い時間にピンポンは勘弁してほしい」と思いましたが、関係性が悪くなることを恐れて「ありがとうございます」としか言えませんでした。
その後も1カ月に1度回ってくる回覧板は、決まって朝の7時前。もう少し寝られる……と思ったタイミングで玄関のチャイムが鳴り、子どもも起きてしまうので回覧板を受け取るたびにモヤモヤするようになりました。
夫の機転によって解決!
おとなりさんとは顔を合わせればあいさつや立ち話をする間柄だったので、「朝のピンポンはやめてほしい」と言うと角が立つだろうな、と思っていました。そんなとき夫が、外でおとなりさんと会ったときに「回覧板、いつもすぐ出られずにすみません。朝の時間帯は出られないことが多いので、ポストに入れておいていただけるとありがたいです。僕が出勤前にポストは確認しているので」と声をかけてくれたのです。
おとなりさんは「気づかないと思って押してたんだけど、ごめんね。お子さん小さいから大変よね」と言ってくれたそうで、それからは回覧板をポストに入れておいてくれるようになりました。
おとなりさんは親切心で玄関のチャイムを鳴らして回覧板を手渡しにしようとしていたと思いますし、その気持ちにとても感謝しています。こちらの要望を伝えるにはどうしたらいいのか? と悩みましたが、夫がおとなりさんにじょうずに伝えてくれたことで解決しました。今では、休みの日は家族みんなでのんびり過ごせています。
著者:吉川みきな/30代女性・看護師。2008年生まれの女の子と2018年生まれ、2022年生まれの男の子の年の差きょうだいを育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています