言い方がきついママ
保育園のママの中に、少し言い方がきつい方がいます。保育園の先生にも、「もう少しこうしてください!」と強い口調で話しているのをよく見かけていました。園を出たあとに、「よだれかけを渡してあるのに、なんで1枚も使ってないの!?」と先生に対する文句を大きな声で言っている姿を見かけたことも。
あるときは他の子に「お菓子ばかり食べないでごはんをちゃんと食べな!」と大声で叱っており、私はあまり近づきたくないな……と思っていました。
双子にとくれた服は…
しかし、お迎えの時間が重なるためほとんど毎日顔を合わせることに。私は生後6カ月になる双子の弟たちを連れて迎えに行っていたので、「ひとりで3人の面倒を見て大変でしょう」などと話しかけられることもしばしば。
そんなある日、そのママが双子にと、いらなくなったベビー服をプレゼントしてくれました。お近づきになりたくないな……とは思っていましたが、ありがたく受け取り帰宅。帰って服を確認すると、なんとその服はすべてピンク色の服ばかりだったのです。
ピンクの服をくれた真相
ピンクの服をくれた理由を疑問に思ったものの、直接聞く勇気はありませんでした。そうして数日が経ったある日、保育園のお迎え時にベビーカーに乗っている双子を見て「こっちが女の子よ」と、言い方がきついママがママ友に説明しているのを目撃。それを聞いたママ友が「え!? どっちも男の子だって聞いたよ」と反論。
言い方がきついママは双子がどちらも男の子だと知り、驚きを隠せない様子でした。どうやら言い方がきついママは双子の1人を女の子だと思っていたようで、そのためピンクの服をくれたのです。
娘のクラスのママたちはみんな、男の双子だと知っていると思い込んでいた私。女の子だと嘘をついたこともないし、そのママから質問されたわけでもないのですが、なぜがそのママに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。親しい仲だったら「勘違いだったの~?」と笑って返却できたかもしれませんが、未だに服のことについて話せないままでいます。
著者:山口まなみ/女性・主婦。3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。
イラスト/CHIHIRO
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています