義父が子どもに必ず買ってくれるモノ
義父は頻繁に書店に通う読書家で、書店に行くと必ずと言ってよいほど一緒に購入してくるのが、現在12歳になる上の子どもへの本。それ自体は非常にありがたいことなのですが、問題は本のジャンルです。たいていが「〇歳の君へ」的な、年長者が若者に教訓めいたことを連ねた本なのです。
何か生きるヒントになればと願う義父の気持ちはよくわかりますし、親としても子どもが読んでくれたらいいなと思う気持ちもあります。しかし、子ども本人は年頃なのか、こうした教訓めいたことは説教されていると感じてしまうようでまったく読もうとしません。
いつか目を通してくれる日を願っていますが、今は部屋の片隅に追いやられています。それらを見ると、こちらとしても義父に申し訳ない気持ちになります。
新聞、雑誌の切り抜き、そして……!
義父は自分の読んだ新聞や、雑誌の中で子どもにも読ませたいと思った記事は、切り抜いて保管しておいてくれます。これもありがたいことではありますが、子どもたちには「そんなの知っている」、「押し付けないで」とこれらも不評です。
毎回クリアファイルがパンパンになるほどのスクラップ量の多さなので、子どもが押し付けられていると感じてしまう気持ちも少しわかります。
さらには、義父自身が記事を執筆したという、職場の社内報もいただいたのですが、あまりにも新聞や雑誌の切り抜きの量が多かったので、子どもたちは読もうとしないのです。
私たちへの思いやりと善意でしてくれていること、というのがわかるだけになかなか義父からの「もらいもの」にノーとは言えません。しかし、義父と子どもたちには良い関係でいてほしいので、そのためにはこのままではよくないな……と感じています。夏休みや冬休みごとに厳選して1冊ずつ本を渡してもらうなど、義父の想いにも配慮しつつ、子どもたちも受け入れられるような方法を、夫と話し合って義父に相談したいと思います。
著者:早川さとこ/女性・主婦。2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています