生理日だとバレたくなかった中学生時代
これは私が中学1年生のとき、放課後にあった体育祭の練習中に起きた失敗談です。
当時、私はまだ生理が始まったばかりのころ。どんな生理用品があるのかもよく知らず、母や姉が使っていたものをまねして使っていました。
学校では、思春期特有の気恥しさから、生理日はトイレに行くのも周りが気になり、ポーチなんて“いかにも”な物を持参するなんてありえません! あらかじめ制服のスカートのポケットに2枚ほどナプキンを忍ばせて過ごしていました。
姉の部屋で見つけた生理用品に惹かれて…
また、当時はまだ体育着がブルマだった世代。「ナプキンがはみ出ていないかな?」「うしろ姿が不自然じゃないかな?」ということが常に気になっていました……。
そんな私が秘かに頼っていたのが2人の姉です。特に上の姉とは歳が7つ離れていて、すでに成人。姉の持っている日用品や雑貨が、中1の私の目には大人っぽく画期的に映って、内緒で使ってみることもあったのです。
体育祭の応援団練習を控えたあるとき、姉の部屋で薄くて小さいナプキンのようなもの見つけました。目にした途端、私は「これは使える!」とひらめきました!
体育祭の練習は先輩も参加するので、後輩は休まず出席するのが暗黙のルール。そんなときに生理日が重なってしまい、ブルマ姿になってナプキンを付けていると思われたくなかった私は、このナプキンを見て「これなら薄くて目立たないし、小さいから持ち歩くのにもいいじゃない!」と思ったのです! そしてこっそりナプキンを数枚もらってしまいました。
小さなナプキンを使ってみると…
そして練習日の放課後。生理2日目でちょっとダルさがあったのですが、あの小さなナプキンに付け替えて練習に参加。ブルマ姿のときは、ショーツがブルマからはみ出していないか、無意識のうちにお尻にさわる癖があった私。1時間くらい経ったころに「そろそろ解散かな~」と思いながら何気なくはみパンチェックをしてみると、なんだか手が生温い感じがして……。
「汗かな?」と思いつつ手を確認してみると、手が真っ赤なのです!「えー?!」とビックリしたのと同時に、とても恥ずかしくなってすぐに帰りたかったのですが、先輩がまだ帰らないので動けません。「どうしよう! どうしよう!」と内心パニックになっていると、偶然、部活の先輩が気づいてくれて、
「大丈夫! 2日目? あ~、漏れるよね~。もう帰っていいよ~」と、声をかけてくれたのです。
その後、急いでトイレに行くと、ナプキンは真っ赤っか! ショーツもブルマも血まみれになっていました……。姉のものを勝手に使って「罰が当たったのかも」と思いながら、「もうこれは使わない!」と決心したのでした。
あの小さなナプキンはおりもの用だったのだと、自分でナプキンを買うようになってわかりました。そして、生理用のナプキン以外にも、おりもの用のシート、尿漏れ用のシートなど、似ているけれど用途が違ういろいろなシートがあるのだということも知りました。
きっと、あのとき男子たちは見て見ぬふりをしてくれたのだろうと思うと、今振り返っても恥ずかしくなります。きちんと姉に聞いたり、恥ずかしがらずにどんなナプキンがあるのか自分で調べたりすればよかったなと思いました。
監修/助産師 松田玲子
文/小林ペッパさん
イラスト/塩り
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