夫と娘は一緒だったはずなのになぜ?
「なんで庭から赤ちゃんの泣き声がするの?」と、ふと嫌な予感がした私は、調理の手を止めて、2階に駆け上がり、寝室にいる娘を確認しに行きました。しかし、部屋のどこにも娘の姿はありません。
なんと2階の窓から庭に落ちてしまっていたのです! 一気に血の気が引いて、はだしで庭へ駆け出します。飼っていた犬が娘の周りをくるくる回り、吠え続けていました。出血はありましたが意識はあり、娘は激しく泣いていました。命に関わる事態になるのでは、と不安でたまらなくなり、震える声で急いで救急車を呼びました。
救急車には私が付き添い、すぐに大学病院へ救急搬送され手術に。診断は頭蓋骨骨折。大きなケガでしたが、その後無事に退院できました。庭にあった倉庫の屋根に1度ぶつかり、転落の衝撃を抑えられたのが生死を分けたのではないかと思います。手術後、病院の先生から「子どもから目を離さないでください!」と叱られました。私の不注意で娘にケガをさせてしまったことを深く反省しました。
わが家の寝室には出窓があり、ベッドから上れるようになっていました。暑かったので網戸にしていたのですが、娘はその網戸を開けてしまったようです。そのとき、同じ寝室にいた夫はうっかり昼寝をしていました。夫がちゃんと子守りをしていれば防げたはずの事故……。部屋が狭く、ベッドを出窓から離せないため、事故後すぐ窓に格子を付け、転落対策をしました。
その後娘は元気になり、骨折も治癒。事故から数年が経った今も、娘に異変はありません。
※ベビーベッドの柵は必ず上げておきましょう。また、つかまり立ちができるようになると赤ちゃんが柵から身を乗り出し転落する危険性があります。赤ちゃんが柵につかまるなどして立ったときに、ベビーベッドの柵が赤ちゃんの胸より下の位置になったら、布団に切り替えるようにしましょう。
※ベッドやソファはできるだけ窓から離れたところに置き、転落防止に努めましょう。
著者:石田アケミ/女性・会社員。5歳と3歳の男の子、1歳の女の子のママ。美容関係の仕事に復帰予定。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています