顔面から転んだ長女
幼稚園へ長女を迎えに行くと、下駄箱にある段差にみんなで座って上靴を履き替えていました。そのとき、先生の「あっ!」という声がし、その直後、長女が顔面から転んでしまったのです。長女は唇が切れて血が出ており、急いで先生が傷口を流しに手洗い場へ行き、私もすぐに駆け寄りました。血はすぐに止まりました。
先生から「履き替えているときに、後ろを通った子が長女さんの背中に当たりました。けがをしてしまい申し訳ないです」と説明がありました。血はすぐに止まり、長女も泣き止んだので、園の先生に歯が折れていないか見てもらい、大丈夫とのことで帰宅。
その日の夜、歯磨きのときに痛いところがあるかと聞くと、大丈夫と元気に話す長女でしたが、次の日から前歯が痛いと言ったり痛くないと言ったり……。心配になり歯医者を受診しました。すると……。
診察の結果
歯医者でレントゲンを撮ってもらうと、なんと、前歯の歯根が2本とも折れていることが判明。触診でも前歯の揺動がありました。先生から「生え替わりまでは固定はしません。堅い物は前歯で噛まないようにしてください」と言われました。
生え替わりまでは早くて1年半ほど。それまで前歯で噛むのを控えなくてはいけないとなると、食事で不便が出てしまう。またその他にも急に痛みが出たり、生え替わり後の歯の並びや色に影響が出たりするかもしれないと言われ、ショックで悲しい気持ちになりました。
あれから長女は親の心配をよそに元気いっぱいに園に通い、たくさんいろいろな物を食べ、新しいことに挑戦しています。心配していた食べ方も、園でも食べにくい物は先生に自分で伝えるなど工夫して食べるようになりました。すごくショックな事故でしたが、そんな長女を見て私たちはすごく勇気づけられ、成長していると感じた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:やまぐち さき/30代女性・主婦。4歳の女の子、2歳男女の双子、夫との5人暮らし。子宮内膜症からの手術、不妊治療を乗り越えて育児中。闘病や不妊治療、双子の出産・育児の経験をもとにライターとして活動中。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています