息子の初めての七五三
息子が5歳になり、七五三をどうするか夫ともよく話していました。そんなとき、夫から義母が「着物を買ってあげる」と言っていると聞きました。ありがたい申し出だったのと、義母は着物に詳しいので一緒に選びに行ければ心強いと思い快諾。
ところが数日後、夫から「明日、母さんが着物買いに行くって」と突然伝えられたのです。一緒に見に行くとばかり思っていた私はびっくりしました。
やはり着物は自分も選びたい
「私も息子も抜きで着物を買いに?」と驚いて夫に確認すると、すでに義母は何件も着物店を見ていて、買う着物も決定しているとのこと。私が勘違いしていたことは申し訳ないけれど、初めての子どもの晴れ着なので、お金は出してもらわなくてよいから、私も着物選びに参加したいと夫に訴えました。
夫は渋々ながら了承し、私からも義母への謝罪の言葉とともに、息子と私も一緒に着物を選びに行きたいことを伝えました。義母も「そういうことなら、一緒に選びましょう」と承諾。
義母の言い分と夫の言い訳
しかしその後、突然わが家にきた義母から「着物、もう買っちゃったから」と告げられました。驚いて顔がこわばる私に「気に入らないなら、あなたはあなたで好きな着物を着せればいいじゃない」と言ったのです。
さらに追い打ちをかけられたのが、夫がすでに着物の購入について知っていたこと。夫の言い訳は「だって言ったら絶対怒るだろう?」でした。
見解の違い
おそらく義母は「七五三の着物は2枚あってもいいし」という認識で購入したのだと思います。しかし、私は七五三の着物は自分で見て、迷いながら購入したい気持ちが強く、またいくらあとから別の着物を購入しても「2番目の着物」ということになるのが、どうしても納得できませんでした。
結果、私が折れて義母が選んだ着物で七五三をおこなうことに。落ち着いて見ると着物は良い物で、長男にも似合っていたからです。
この出来事以降、義母も思うところがあったようで、子どもの物を購入するときは前もって写真や電話をかけて聞いてくれるようになりました。そんな義母よりも夫の当時の言い訳のほうが今、思い出しても腹が立ちます。
作画/はたこ
著者:仲本まゆこ
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。