産院にやってきた母との会話で印象的なものがありました。
それは……。
「ママならぬ日々」

「障子の桟が見えなくなったら生まれる」。
部屋のすぐそこにある障子の桟が見えなくなるくらい陣痛が痛くなったら、赤ちゃんが生まれる、という意味だそうです。この言葉をご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこのとき初めて聞きました。そしてものすごく「わかる」と思いました。陣痛絶頂期はすべてが白くぼやけて、目を開けているのに、何も見えていなかった気がしたからです。
そしてこんな言葉が残っているくらい、陣痛の痛みは共通のものなんだな、と思うと、「古今東西のお母さんたちSUGEE!」
と全人類の母をリスペクトしたい気持ちでいっぱいになりました。
いや、ホント、みなさんお疲れ様です……。
◇ ◇ ◇
出産前には半信半疑だった母の言葉も、実際の陣痛の中でその意味を実感する瞬間があるのかもしれません。時代や場所が違っても、同じ痛みを乗り越えてきた母たちがいると思うと、不思議と勇気づけられますね。
和田フミ江