まさかうちの夫からこの言葉が…?
会議は突然開かれたわけではなく、きっかけは夫のひと言でした。「家事しんどいなぁ」と弱音を吐いた私に「俺のほうが大変だよ」とポツリ。ん? もしかして私の生活、夫にはイージーモードに見えている⋯⋯?「そっか、お疲れ様」と返事しましたが、心は大騒ぎ。
確かに私と違って出来高制の夫はストレスが大きいですし、同じ職種なため大変さは理解できますが、「頑張っていることが伝わっていない」という事実にとてもショックを受けました。
冷静に現状を分析してみる
とはいえ、本当に自分が甘いのかもしれないと思った私。とりあえず現状を紙に書き出すことにしました。まずは、私が毎日していること。
「えっと、朝は家事のこれとこれ、あと子どものごはんと⋯⋯夜は⋯⋯」。スラスラと出てきたものの、思っていたよりもだいぶ少ない量。やっぱり甘えていたのかな?と次に夫の欄に移ったときにハッとしました。
何も書くものがない! 朝はゆったりと自分の準備だけして、(シャツのアイロン、スーツの手入れは私)夜はゆったり明日に備えている夫。
「私、頑張ってる!」という証拠を揃えた私は、会議の決行を決意しました。会議の日程は、次の日も休みで心穏やか、子どもが寝ていてゆっくり話せる、というポイントを押さえた土曜日の夜にしました。
導入が肝! 素直に聞いてもらうために
時間になったらまず「(夫)くんが最近頑張っているなと思うところ」と、「私が最近できてないなと思うところ」を発表しました。うちの場合、頭ごなしに責めると夫が拗ねて話し合い終了!となる危険性がありました。それを回避するためにも、まずは褒めて、謙虚に出ることにしました。
結果は大正解。満足そうな夫に、次は同じように「私が最近頑張っているなと思うところ」と、「自分(夫)が最近できてないなと思うところ」を発表してもらいました。出だしで心が満たされている夫なので、思惑通り「家のことを任せっきりにしていることを自覚している」と素直に認めてくれました。
家族は「協力し合う」もの
後半戦が始まり、「毎日していることリスト」を出しました。ドヤ顔を隠しつつ、「労働時間的に、私が多いのは当然だけど⋯⋯」とひと言を添えました。夫は少し目を通したあと、なんと自分から「朝の洗濯物干しとゴミ出しならできるかも」と申し出てくれたのです。その日から夫は本当に早く起きて洗濯物を干してくれていますし、夜もたまに食器洗いや子どもの世話をしてくれるようになりました。
すると不思議なことに、以前はダラダラする夫にイライラしていた私も、「そんなにしなくていいよ! ゆっくりしてな!」と言えるようになったのです。おそらく私は夫に家事をしてほしかったわけではなく、「協力し合って生活しているという実感」が欲しかったのです。
今回は成功しましたが、これまで幾度となく話し合いに失敗してきた私。反省を繰り返して、「相手を否定しない」「視覚で伝える」「改善案を具体的に出す」というポイントに辿り着きました。これからも子どもの教育方針、お互いの両親のことなど大事な話し合いの機会は増えていくはず。その都度、夫としっかり向き合っていきたいです。
作画/はたこ
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著者:高橋さちこ
1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
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