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「家事も育児も手につかない…」息子の入園を機に不安定になり、医師の診断結果に衝撃!息子の言葉に涙

出産してから、常に子どものことを最優先に考えて、自分のことは後回しの生活が当たり前になっていました。そのせいなのか、いつの間にか私の体調に変化が現れるように。涙が止まらなくなったり、過呼吸が起こったり、突然不安になったりするようになったのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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突然の不安感、焦燥感に悩まされて

常に一緒に過ごしていた息子が幼稚園に入園し、少しひとりの時間が持てるようになったころのことです。私は息子の成長がうれしい反面、生活のさまざまな場面で不安を感じるようになりました。初めて息子を人に預けるということも不安に感じ、生活の中で自由な時間があることに焦燥感を覚えるようになったのです。突然襲ってくるマイナス思考にも悩まされていました。

 

時には夫や子どもの前で涙が止まらなくなって過呼吸になってしまい、家事や育児が手に付かない状態になることも。気持ちが落ち着いている日もあるのに、どうしてこんなにつらくなるの?と自分の体の変化の正体に気が付くことができずにいました。

 

どこか悪い? 体調を記録してみることに…

その状態が数カ月続き、息子と2人でいるときも突然涙が出てしまったり、周りの素敵なママ友と自分を比べては落ち込んだりしました。このままではいけないと思った私は、自分の感情のコントロールができなかった日を記録することに。そしてホルモンバランスが崩れているのかもと気が付き、婦人科を受診しました。

 

 

すると、PMDD(月経前不快気分障害)の症状に当てはまるものが多いと言われ、漢方で治療をすることに。予想外の診断結果に驚きましたが、診断がでたことにホッとしたのも事実。漢方はすぐに症状が改善するものではありませんが、飲み続けて2カ月経ったころにはそれまでの症状がほとんど起こらなくなりました。

 

ごめんね。息子の思わぬ行動に涙…

少しずつ本来の自分を取り戻すことができるようになったある日のこと。夕食の準備で調理器具を取るためにしゃがんでいると、テレビを観ていたはずの息子が走って私の前にやってきました。

 

「かあちゃん、泣いているの? 大丈夫だよ」と私の頭をなでる息子の姿に、「もう大丈夫だよ。今までごめんね。やさしくしてくれてありがとうね」と涙をこらえて抱きしめました。自分自身をしっかりケアすることは、自分のためだけではなく、息子や夫のためにも必要なことなんだと実感した瞬間でした。

 

 

症状が落ち着きつつある現在も、私は漢方を飲んでホルモンバランスの変化と向き合っています。「お薬を飲むとお母さんは笑顔でいられるんだ」と息子に説明をしたので、食後に飲み忘れていると「飲んで!」と漢方を持ってきてくれるようになりました。毎日、育児に追われ忙しいけれど、そんな日々を乗り越えるためにも、自分の体のケアをすることがいかに大切かということを学んだ体験でした。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:伊藤美里/女性・主婦。3歳男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。

イラスト:しおん

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

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