突然のかゆみと皮のむけ始め
初めて出産して1カ月が経ったころ、突然私の手のひらに水ぶくれのようなものがポツポツとでき始め、かゆみを感じるようになりました。
少しずつ手のひらの皮がむけ始めたのですが、痛みはほとんど感じなかったことと、産後で薬を使用したくないと思った私は、病院には行かず様子を見ることにしました。しかし、みるみるうちに手のひら全体の皮がむけ始めたのです。
痛みで何もできなくなった私
そのころには手のひらに痛みを感じるようになり、子どもをお風呂に入れることも素手で洗いものをすることもできなくなりました。子どものお風呂は新米パパに何度もレクチャーして覚えてもらい、パパが不在のときは母に私の家に来てもらい頼んでいました。
洗いものするときは薬局で購入した布手袋と厚手のゴム手袋を使用。手のひら全体の皮がむけてしまったことへの不安感と、水を使うと痛みを感じるようになったので、私は子どもを母に預けて皮膚科へ行くことにしました。
皮がむけたのはアレのせい!
先生に手のひらを見せ、症状を話すとすぐに「多汗症」であることがわかりました。原因は“汗”だったのです。たしかに私自身、子どものころから手のひらに汗をかきやすく、鉛筆を握っていても、誰かと手をつないでも手のひらに汗がにじんでいました。
電話をかけているだけでも手のひらから腕に汗が流れてしまうほどでした。ですが、今回のように手のひらの皮がすべてむけてしまうことはなかったのです。
病気の原因は……
先生と話していると、もともと私が手のひらに汗をかきやすい体質であること、初めての出産でホルモンバランスの影響もあるかもしれないということがわかりました。
7月後半の出産で真夏だったことも汗をかきやすい要因の1つだったようです。そして、授乳で子どもを支えることや、子どもを抱っこすることで手のひらの熱がこもってしまい、水ぶくれになり皮がむけてしまったとのことでした。
治るのに時間がかかると言われましたが、私は授乳中だったので母乳に影響の少ない弱い塗り薬を強く希望し、毎日薬を手のひらに塗り1日中布手袋をして、水を使うときは布手袋の上にゴム手袋をして過ごしました。病院へ行き1カ月が経ったころ症状は治まり、私は久しぶりに子どもとお風呂に入りました。4年後の冬に2度目の出産をしましたが、同じ症状は出ませんでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:田中つばさ/女性・主婦。二卵性の双子(年中)と小学生の娘の3姉妹を育てる母。Web企画や秘書、人材系営業職を経験。現在は在宅ワークとワンオペ育児に奮闘する毎日。出産体験や双子育児に関するエピソードを執筆中。
イラスト:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています