嫁はパシリか! 図々しい義母
夫を海外出張に送り出した私。しばしのひとり暮らしをスタートした矢先、義母からの電話が……。
「お砂糖と醤油を切らしちゃって〜すぐに買いに行ってくれる?」
私をパシリのように使う義母。何かにつけて私を呼びつけるのです。
義父を亡くしてさみしいのかと思い、私は呼ばれるたびに応じていましたが、お礼のひとつもありません。
ある日、歯医者に行くという義母を渋々送り届けた私。ふと窓の外を見ると、歯医者には行かず、別の方向に向かい歩いていく義母を目撃。
「あっちってたしか……」嫁の勘が働きます。
「嫁は座るな! 立って食べろ!」
そんなこんなで今日は義父の3回忌の法要。
今日も義母のいじわるは健在で、私をこき使い続けます。
しめやかに法要が終わり、集まった親族との食事の席で事件は起こります。
下座に席を確保した私は、義姉と義妹に並んで座りました。
すると義母は、「使えない嫁は座るな! 立って食べろ!」と言い放ちます。
さすがの私も意味がわからず、義姉と義妹もあっけにとられた顔。
イラッとはしたものの、嫁いびりの実態を親戚一同に見せる絶好の機会ととらえ、私はそっと立ち上がりました。
「人としてどうかと思いませんか?」
義母のひと言に凍りつく親戚一同。
もちろん義母は、そんな空気に気がつきません。
静まり返った空気を破るように、義姉と義妹が話し出しました。
「お集まりの皆さん、母はお嫁さんにひどいことをしています」
「どう思います? 人としてどうかと思いませんかぁ~??」
黙って頷く一同に、義母を睨みつける義姉と義妹。
声を詰まらせる義母に、追い打ちをかけ始めます。
「お嫁さんを足にして、こき使ってたことだって知ってるんだから」
「しかも歯医者に行くだの病院行くだのいって、他の所に行ってるよね?」
これが先日の話。義母は歯医者に送らせたと思いきや、こっそりパチンコに行っていたのです。
遺産を溶かした義母の顛末
ギャンブルにハマり、嫁をアシにしていたことがバレた義母。気まずそうに座っています。
どうやら義母は、義父の遺産をギャンブルで使い果たした様子。8桁あった残高は、一気に4桁まで減っていたよう。
さらには借金まで作っていました。誰も義母の借金は肩代わりしません。
もちろん老後の資金もありません。どうやら義母は一生働き続ける必要がありそうですね。
◇ ◇ ◇
夫を亡くし、子どもたちも独立して、義母も心細かったのかもしれません。でも、嫁をいびるのはまた別の話。せめて嫁と仲良くしていたら、違った結末を迎えていたのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。