結婚後、本性をあらわした義家族
義父を筆頭に、8人が暮らす義実家。ある日、食事会がおこなわれたのですが、義母は食事の準備から後片付けまですべて私に丸投げ。義父が義母に注意するものの、義母は逆ギレして言い負かすありさま。
そんな関係性が続いたある日、義母から家族旅行の誘いが。まったくうれしくない私は、夫に「参加したくない」と本音を伝えました。しかし、義母がどうしても私に参加してほしかったらしく、夫が勝手に了承したとのこと。私は憂うつでたまりません。
義家族との家族旅行で心身ともに限界…!
予想通り、旅行初日から義母と義姉にこき使われることになった私。義家族のキャリーバッグを運びつつ、甥たちの面倒も見なければならない状態でした。唯一、義父だけが手伝ってくれるものの、私は限界!
新幹線の中でも、子どもたちの世話は私に任せ、義母と義姉はお酒を飲みながら談笑。もちろん、夫も義祖父母も見て見ぬふりです。
宿に到着し疲れ切った私は、夫に不満を打ち明けます。しかし、「母さんは、お前にできる嫁になってほしいんだってさ。うちの家族みんなにもそう言っていたし。俺が手をかすと、お前のためにもならないだろ? 頑張れよ♪」とまともに聞いてくれません。
すでにたくさん荷物を持たされている義父が、私の荷物を持とうと申し出てくれたのですが、「お父さん、余計なことしないで! 嫁は家族の面倒見なさい!」と義母が言ってくるのです。
そんな中、義父がこっそり私にある提案をしてくれました。
妻が義家族を置いて帰ったら…!?
翌日、皆でレストランにランチを食べに行くときに、私はトイレに行くと言いその場を離れました。そしてそのまま自分のキャリーバッグを受け取り、宿をあとにします。
その約2時間後、私の行方不明に気づいた義母から「早く戻って子どもたちの相手をしなさい! 荷物も早く運びなさいよ!」と電話がかかってきました。しかし、私は新幹線に乗り込み一人で帰るところだったのです。
憤る義母と夫に、義父が「先に帰っていいと言ったのは私だ! 俺ももう帰らせてもらう! そしてお前たちは、あの家から出ていけ! 母さんとは離婚だ!」と怒る声が聞こえてきました。もちろん私も夫と離婚するつもりだと伝えます。
義母や夫は、私と義父に離婚や家出を撤回するように懇願しますが、私たちの意志は固く、変わることはありません。
家族をこき使う自業自得の義家族の末路
その後、私と夫、義母と義父の離婚が成立。義祖父母や義母、義妹とその子どもたちは家を追い出され、夫のマンションに移ったそう。しかし7人が住むには狭すぎる上に住民からの苦情もあり、結果的にマンションを去ることとなったようです。
義祖父母は働けず、義母や義姉はろくに働かない状況のため、家計はすべて夫の負担に。ついに夫は精神的に参ってしまい、会社を退職して入院することになりました。大黒柱を失った義母や義祖父母、義妹親子は生活苦に陥り、その日暮らしをしているとのこと。
一方、私は実家に戻りました。パート先で正社員として雇用してもらい、充実した日々を過ごしています。家の土地を畑にした義父とは時々連絡を取り合って、畑の野菜をもらうほど仲良しです。
◇ ◇ ◇
家族だからと言って、感謝も伝えずに過度に甘え、こき使うのは間違っています。家族だからこそ、お互いが大切にしないといけません。親しき中にも礼儀あり、ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。