磨き終わる前に「もうやめる」
息子が赤ちゃんのときから毎回仕上げ磨きをしてきましたが、なかなかじっとしてくれませんでした。ふだんはおとなしいのですが、歯磨きのときだけなぜか嫌がり……。
歯は生えそろっているし、食べる物も増えているので、しっかり磨きたい私。ですが、すぐに息子が「もうやめる」と動いてしまうので、仕上げ磨きが強制終了になってしまうことがよくありました。
3度目の虫歯。医師に言われたのは…
5歳になり、保育園の歯科検診で虫歯が見つかった息子。これで3度目の虫歯でした。仕上げ磨きがうまくできないせいだと、自分を責めました。虫歯を治療するため、3カ月前に治療してもらったばかりの歯医者さんへ。全体的に歯を診てもらうと先生に、「お子さんの歯ですが、仕上げ磨きはしているよね？」と聞かれました。
ギクッとした私はすぐに答えられず……。やっぱり磨き残しが原因かと思い、私は仕上げ磨きのとき息子が我慢できなくてなかなか磨ききれていないことを相談しました。すると先生は、「大丈夫。一度で全部磨こうとしなくて良いよ」と言ったのです。
先生のアドバイスで気持ちがラクに
怒られると思っていたので、私はびっくりしました。奥歯や前歯の裏側など、息子の歯の磨き残しが多いところを教えてもらいました。先生は、「奥歯は全部で4カ所あるから、1回でできない場合は、1日1カ所ずつしっかり磨けば良いよ。お家の掃除と一緒で、全部一気にきれいにするのは難しいから、毎日場所を変えてきれいにすれば良いよ」と言ってくれたのです。
少しずつで良いと言われたことで、かなり気持ちがラクになりました。それから先生に言われたことを実践して毎日少しずつ仕上げ磨きをしています。息子も短い時間ならじっとしていられるようになり、少しずつですがしっかり磨けるように。
息子が赤ちゃんのときから仕上げ磨きについて悩んでいましたが、先生が毎日少しずつで良いと言ってくれたことでとても気持ちがラクになりました。今では、「今日はここを集中して磨こう」と決めて仕上げ磨きをしています。歯磨きは毎日のことなので大変ですが、仕上げ磨きはずっとではありません。息子がひとりでできるようになるまでの間、私も頑張ってみようと思います。
著者：岡田 うた／女性・主婦。5歳男児のママ。精神疾患の治療しながら、子育てに奮闘中！ 趣味は読書。
イラスト：森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
