ママ友親子を家に呼んだ日、途端に後悔!
アニメを卒業しはじめた娘。今は友だちと遊ぶのが楽しいようで、今日は小学校でできた友だちを家に呼んで遊ぶことに。
私と娘が昼食の準備をしながら待っていると、家のインターホンが鳴りました。
やってきたのは、娘の友だちの男の子とその母親。
靴も揃えず上がり込み、なんと、私にすすめられるより前に、用意していた昼食をガツガツと食べはじめたのです。もちろん手土産など持ってきていません。
さすがに呆気に取られた私と娘。
「自宅に招待するのは、これっきりかな」
そう思いながら、早く時間が過ぎて欲しいと、ただただ耐えていました。
嫌な予感しかしない
そんなときほど時間の流れというのはゆるやかなもの。
おとなしくゲームで遊んでいてほしいと思う私でしたが、ゲームに飽きた娘の友だちは「かくれんぼしよう」といって聞きません。
「え……勝手に入っちゃダメなお部屋もあるから無理だよ!」
娘が制したものの、まったく聞く耳を持たず、リビングを飛び出していってしまいます。
さすがに止めてくれるだろうとその母親を見ると、
「かくれんぼいいじゃん! 娘ちゃん鬼ね!」とノリノリ。
これはもう、嫌な予感しかしません。
「子どもがやったことだから許してね」
「何この変なフィギュア! ウケる〜」
次の瞬間、ガチャン! という大きな音が寝室から聞こえてきます。
嫌な予感は的中!
私が大切に買い集めてきたフィギュアやグッズが棚から落ちて、壊れてしまいました。
膝から崩れ落ちる私を見て、娘の友だちとその母親は大爆笑!
「あら〜ごめんなさいね〜子どもがやったことだから許してね」
悪びれる様子は一切ありません。
泣きたい気持ちを堪え、私は2人を非難しましたが、
「たかがフィギュアじゃない」
「おばさん、怒るとシワ増えるよ〜」
と言い捨てて、娘の友だちと母親は帰っていきました。
80万円弁償して!
子どもがやったこととはいえ、このままでは済むはずがありません。
私は弁償してもらうことを決め、見積もり書を作成。早速、娘の友だちの家に届けにいきました。
ピンポーン♪
インターホンを鳴らすと、娘の友だちの母親が出てきたので、
「この間、息子くんが壊したフィギュアを弁償してほしくって。これ見積書」
といって、私は総額80万という数字が書かれた見積もり書を渡します。
「な、何よこれ! ぼったくりよ!」
もちろん上乗せなどはしておらず、少し安いくらいの金額です。
一向に払おうとしない母親。
そのとき、旦那さんが出てきました。
「あ、逆ギレされるかな……」そんな考えが頭をよぎるも、
「いい加減にしろ! 子どもだからって許されるわけないだろ! 2人でちゃんと謝れ!!」と制してくれます。
思わぬところで味方を得た私。
物わかりの良い旦那さんのおかげて、壊れたフィギュアの代金は耳を揃えて支払われたのでした。
この件はみるみるうちに知れ渡り、弁償を求めるママ友がその母親の元を次々と訪ねたよう。なんと、娘の友だちに物を壊されたのは私だけではなく、みんな泣き寝入りしていたのでした。
旦那さんに激怒された母親は、弁償するためのお金を稼ぐために休みなく働いているそう。ママ友の家に遊びにいく余裕もないようなので、これ以上被害に遭う人もいないことでしょう。
◇ ◇ ◇
子どもが友だちのものを壊してしまうことは、誰にでも起こりうること。「子どもだから」という免罪符は通用しません。もしも、「ダメだ」という注意をちゃんと聞いていたら、誠意を見せてしっかり謝っていたら、違った結末を迎えていたかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。