ワンオペが憂うつでお友だちを誘うことに
現在7歳の娘が幼稚園のころ、家族ぐるみで付き合っている仲良しグループがありました。はじめはママと子どもたちだけの関係だったのが、皆家が近所だったこともあり次第にパパたちも巻き込んで家族ぐるみで付き合うように。
わが家は夫の仕事が忙しく、休日の集まりの際にも夫不在のことが多かったのですが、ほかのお家のパパは皆カレンダー通りにきっちりお休みで、普段の休日はママに代わってパパが子どもの面倒を見ている家庭が多かったです。あるとき、わが家のワンオペが確定している休日前に、どうにも休みの日に私1人で2人の子どもの面倒をみるのが憂うつになり、その仲良しグループのうちのお友達3人を公園遊びに誘ったのですが……。
周りでは休日の子育て担当はパパ
当日は近所の公園で待ち合わせをして遊んだのですが、待ち合わせ場所に行ってみるとうち以外はみんなパパが子どもを連れて来ていました。子どもたちは仲良しグループで休日も遊べ満足そうだったのでよかったのですが、正直私のテンションはだいぶ下がってしまいました。
パパたちとも普段から交流はあるので、どちらが来ても問題はないのですが、「ほかのママは今子育てから開放されて1人の時間を楽しんでいるのだな」と思ってしまったのです。平日と同じように休日も変わりなく1人ワンオペをしている私にとっては、何だか余計に日ごろからのワンオペのつらさを感じてしまう出来事でした。
周りの境遇と比べて卑屈に
普段はママたちと話すことで子育ての悩みや不安を共有し、会話でストレスを発散できる部分もあると感じていたのですが、この日はそれも叶わず、ほかのママを羨ましいと感じるばかり。
人は人、よその家はよその家だとわかってはいても、パパがママと一緒に子育てするのが周囲では当たり前のようになっている現代。「なぜうちばかりいつも1人で子育てをこなさなければならないのだろう」という孤独が溢れてきてしまったのです。
あまり周りと比べて卑屈にならないためにも、その後休日にそのグループのお友達を誘うのは控えるようにしました。休日にお友達を誘う場合には、同じように休日をワンオペで過ごし、お互いの状況を共感しあえるママを誘うようにしています。今は「同じ状況を共有し励ましあえる存在を見つける」というのも、孤育てを切り抜けていくのに大切な要素だと感じています。
作画/山口がたこ
著者:澤崎 凪
1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。