お世話したいvs放っておいてほしい
第2子のときもそうでしたが、第1子妊娠中によだれづわりがありました。寝ているとき以外は勝手によだれが出てきてしまって、常にティッシュが手放せない状態です。
そんな第1子妊娠中、義母は私の状況を聞いて「大変! 何かお手伝いできることはない?」と毎日のように気にかけてくれていました。しかし、常によだれが出ている状態では家族以外の人に会いたくもなく、「お気持ちだけで十分です」と断っていました。
朝5時に家の庭に誰かいる!
ところが、毎日義母からのお世話の申し出を断っているのにもかかわらず、何かにつけて家にやってきました。義実家からわが家までは車で5分。「近くを通ったから」、「りんごをいただいたから」、「お肉が安かったから」と。そして毎回玄関先で少し話をして「お手伝いできることがあれば言ってね」と義母が言い、「本当に大丈夫です」と私が言うと帰っていきます。それだけでもうんざりでしたが、ある日事件が起きました。
休日の朝5時、まだ空が白んできたくらいの時間に、家の庭のあたりでゴソゴソと音がするのです。音に気づいた私が隣で寝ていた夫を起こし、2人で身構えながら庭を確認しに行きました。
義母が木を切っていた
庭には脚立に乗り、庭の木を切っている義母がいました。夫が「何やってんの!?」と思わず声をあげると、義母はニコニコと「この木がずいぶん伸びていると思ってたのよ」と。夫婦2人で思わず絶句し顔を見合わせました。とりあえず降りてきてもらい家の中で話すことに。夫も私もパジャマ。私はすっぴんです。
夫が「なんで勝手に人の家の木を切ってるの? しかもこんな時間に!」と責めると、義母は「だって……」と私のほうを見て「お嫁ちゃんが何を言っても大丈夫しか言わないから……何かしてあげたかったのよ」と話し始めました。
何かにつけて「お世話をさせてくれないから」の言葉をつけて自分の気持ちを10分ほど語り、うんざりした夫に「もういいから帰って」と言われて、その日はそのまま帰宅しました。私は義母の強行突破にめまいがする気持ちでした。
翌日もやってきた義母にガツン
その日に義父から夫経由で謝罪があり、義父から義母に「世話焼きを押しつけるな」と注意したという旨の報告がありました。これで義母の「お世話の押しつけ」も落ち着くかと思いきや、翌日にまた義母がやってきたのです!
何事もなかったかのように家にやってきた義母が、「お手伝いできることない?」と聞きます。さすがに我慢の限界が来た私は「ひとつお願いしたいことがあります。もうしばらく家にこないでもらえますか? 私のためって言うんなら放っておいてください!」と言いました。その物言いに驚いたのか「そう……じゃあまたね……」と寂しげに帰っていきました。これ以来、義母の訪問はなくなったのです。
その後1カ月ほど経って義実家にお邪魔することがあり、その際「あのときは言いすぎました。すみません、でもお世話はいらないです」と謝罪と念押しをすると、義母も改めて謝罪してくれて、それ以降は今まで通り連絡を取り合う仲に戻りました。
義母の気持ち自体はうれしかったのですが、気遣いを押しつけられるのは私にはつらかったです。なかなか引き下がってくれなかったのは、義母が「お嫁ちゃんが気を遣っている」と勘違いしていたからなのかもしれません。それならば早くから強めな物言いをして、はっきり線引きをすればよかったなと思いました。
著者:水田真理/女性・塾講師。アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています