自分で娘のかわいい写真が撮影できるの?
スタジオ撮影のペースについて子どもが3人いるママ友に相談したところ、「写真スタジオで子どもの写真を撮影しても、ほとんどあとから見返さないよ。毎回スタジオに行かなくても自分で撮影してみたら?」とアドバイスをもらいました。クリスマス前だったため赤ちゃん用のサンタ服を用意し、自宅での撮影を試みることに。
ですが、気分屋の娘は嫌がり、すぐに泣く、寝てしまう……と、思っているようなかわいい写真を撮ることができません。このような状態で、赤ちゃん用の和装で初節句の撮影なんてできるのだろうかと、不安が増していきました。
実家に飾られた写真を見て……
クリスマスに私の実家に顔を出したときのことです。私が送った娘の写真が実家にたくさん飾られていることに気がつきました。額に入ったスタジオで撮影した娘の写真は、リビングの一番目立つところに置かれています。
娘を抱っこしながら「長生きしてよかったわ」と母が呟いたのを聞き、「両親がこんなに喜んでくれるのだから、お金はかかるけれどやっぱりかわいい写真を撮影して送りたい!」と私は思ったのです。自分でうまく撮影できないのだからプロに頼ろうと、私は写真スタジオでの撮影を決めました。
スタジオ撮影でもやはり泣かれたけれど
スタジオ撮影にすると早めに決めたので、写真スタジオの早割の申し込みに間に合いました。撮影日当日、やはり娘は泣き出して不機嫌に。ですが、娘の笑顔の写真が撮影できるまで写真スタジオのスタッフのみなさんは何度でも娘をあやしてくださいました。
まさに子どもを笑顔にさせるプロだと、スタッフのみなさんに対し、ただただ感動です。その結果、今しかない娘のかわいい写真がたくさん納められて舞い上がった気分になったのですが、予算を抑えるためアルバムではなく、予算内のフォトフレームを選べた自分を褒めてあげたいです。
「見ているだけでも元気が出るの」と、90歳を超えた私の祖父母も毎日私が送った写真を見てくれていると、あとから母から教えてもらいました。私の両親や祖父母は遠方に住んでいてなかなか会えないこともあり、確かに撮影はそれなりの出費にはなりますが、親孝行になったのではないかなと思っています。
著者:西垣かおり
7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。