なかなか歩き始めない娘
義母の友人や親戚には、娘と同じ年くらいの孫が何人かいます。そのなかには生後11カ月で歩き始めたという子もいて、周りの子たちはみんな1歳くらいで歩き始めていました。一方、娘は1歳2カ月を過ぎても歩き出す気配がありません。そのことについて私自身は何も気にしていませんでしたが、義母は違いました。
義実家へ行くたびに「まだ娘ちゃんは歩かないのね」「早く一緒にお散歩したいのに」「娘ちゃんよりも遅く生まれたあちらのお孫さんはもう歩いているのに」と、義母にチクチクと言われるように。義母は自分の孫と周りの子どもを比べて焦っているようにも見えました。
私、否定されてる?
最初はそれも「いつですかねー」と聞き流していたのですが、あるときに聞き捨てならないひと言を言われました。それが、「普通に母親が育てていれば、もう歩いてるはずだけどねぇ」というもの。
これを受けて「普通って何?」「私が何か間違った育て方をしているって言いたいの?」と、義母にこれまでの私の育児を丸ごと強く否定されたように感じ、心の中では言い返したい気持ちでいっぱいに。それでもこのときは精一杯の笑顔で、「それぞれのタイミングがありますからね」と返しました。
「普通」なんてないはず
義母は深い意味もなく「普通なら」という言葉を使ったのかもしれませんが、私は思いきり育児を否定されたように感じてしまい、その日はどうにも腑に落ちないでいました。
そして改めて自分の娘がかわいくじょうずにハイハイしている姿を見て、「義母に何と言われたって、この子はこんなにかわいい。それがすべてだ!」と自分の気持ちを再確認。かわいい娘が順調に成長していると確信し、義母の言葉は気にしないように努めました。
結局娘は1歳4カ月で歩き出し、歩き始めてからはおしゃべりもかけっこもすぐにじょうずになっていったため、義母から娘の成長について何も言われなくなりました。腑に落ちない部分もありますが、「普通なら」といった発言はこのときだけなので、私のほうも深く気にしないでいようと思っています。
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著者:山口 花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。