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4年前に別れた夫から「お前とは離婚だ」→再婚し里帰り中の私「今さら何?」暴走した元夫…自ら転落!?

私は20代後半に結婚しました。彼とは、私が仕事からの帰宅途中に急な雨に見舞われ、雨宿りするために立ち寄った小さなカフェで出会いました。そこで働いていた彼が「よかったらどうぞ」と、ずぶ濡れだった私にタオルを貸してくれたのです。

それをきっかけに私はそのカフェの常連になり、やさしく紳士的な彼にどんどん惹かれていき、交際を経て結婚。しかし、結婚生活が始まったとたん、彼の態度は出会ったころとは別人のように変わってしまい……。

彼は私が作る料理に「味が薄い」「品数が少ない」などと文句をつけ、少しでも気に入らないことがあると声を荒らげるようになりました。

 

さらに深刻だったのは金銭感覚の違いです。彼が十分に生活費を入れてくれないため私が生活費のほとんどを負担し、食費も切り詰めて、なんとかやりくりしていました。それなのに、私が質素な食事で我慢している横で、彼は趣味や飲み会に散財し、家計を顧みようとしませんでした。

 

それでも「あの雨の日のやさしさが本当の彼のはず」と信じたい気持ちがあり、なんとか結婚生活を続けていたものの、夫婦仲は険悪そのものでした。

 

そして、決定的な出来事が起きます。彼が行きつけの飲食店で知り合った女性と不倫関係にあることが発覚したのです。家計を圧迫しながら遊び歩き、そのうえ裏切り行為まで重なり、私は我慢の限界に達し、離婚を決意。弁護士を挟んで手続きを行い、離婚成立後は完全に彼との縁を切りました。

 

それから4年。私は再婚し、新しい命を授かりました。やさしい現在の夫と、穏やかで幸せな日々を過ごしています。しかし、里帰り出産のために実家へ戻っていたある日、予想だにしない事件が起きたのです……。

 

 

元夫から届いた不審な手紙

実家で過ごしていた私のもとに、元夫の名前で1通の封筒が届きました。不審に思いながら中を確認すると、入っていたのは離婚届と1枚の手紙。「もうお前とはやっていけない。離婚届にサインしてすぐに送り返せ」と、乱暴な字で書かれていました。

 

私と母は顔を見合わせました。「どういうこと? 私たちは4年も前に離婚しているはずなのに」いくら考えても、今さら離婚届が送られてくる理由が分かりません。嫌がらせにしては手が込んでいますし、意図もわかりません。気味が悪かったものの、すでに法的には他人であるため、ひとまず放置することにしました。

 

それから数日後。私が実家の近所を散歩していたときのことです。「おい! どこをほっつき歩いてるんだ!」と、背後から怒鳴り声が聞こえました。振り返ると、そこには息を切らした元夫の姿があったのです。

 

「見つけたぞ! 手間をかけさせやがって。離婚届はどうした? 1週間経っても返送されないから、わざわざ実家まで来てやったんだぞ!」

 

「何を言ってるの? 私たち、とっくに離婚しているじゃない」

 

興奮した様子でまくし立てる元夫。私が冷静に返しても、「はあ? 何を寝ぼけたことを言ってるんだ。俺をだまそうとしても無駄だ!」と聞く耳を持ちません……。元夫は一方的に怒鳴るばかりで会話が成立しませんでした。

 

このままではらちが明かないと判断した私は、元夫の母親(元義母)に連絡を取ることに。元義母は常識的な人で、離婚の際も親身になってくれた人です。電話で事情を話すと、元義母は震える声で言いました。

 

「あの子、少し前に事故に遭って頭を打って、記憶が混乱してるの……。あなたと離婚する直前から、事故に遭うまでの『4年間』くらいの記憶が抜け落ちてしまっているみたいで……」

 

さらに元義母の話によると、けがは治り退院したものの、元夫は記憶の混乱とショックから、たまにパニックを起こすことがあるそうです。つまり、元夫の頭の中では「離婚直前の険悪だった時期」で時間が止まっており、私と離婚するために実家へ押しかけてきたのでした。事情を理解した私は、この混乱を収拾するため、元義母を通じて「ある人物」に連絡を取り、実家まで来てもらうことにしました。

 

 

私と離婚後、元夫が過ごした空白の4年間

しばらくして、呼び出していた人物が到着しました。現れたのは、私たちの離婚の原因となった、元夫の当時の不倫相手。

 

私と離婚した後、元夫は彼女と再婚しました。しかし、元義母や彼女の話によると、2人の生活は悲惨なものだったようです。元夫の金遣いの荒さは変わらず、私への慰謝料支払いに加えて新たな借金も重ね、生活は早々に破綻。

 

さらに元夫は私のときと同様に、彼女に対しても生活費を渡さず、暴言を吐くようになったといいます。彼女はそんな態度の元夫に屈することなく、元夫を責めるようになり、夫婦喧嘩が絶えなかったそう。ほどなくして2人は離婚。2人の間には子どもがいたため、元夫は養育費の支払いが開始。婚姻期間中に元夫が重ねた借金は、元夫に非があることが認められ、財産分与の対象とならなかったそう。

 

彼女との離婚後、元夫はストレスから、さらに借金を重ね、ついには返済が滞り、家には「差し押さえ予告」の通知が届いていたのだとか。

 

耐えきれなくなった元夫は現実から逃走。そして事故に遭い、直近のつらい記憶だけを失ってしまったのです。彼女は、鬼のような形相で元夫に詰め寄りました。

 

「あんた、記憶がないからって逃げられると思ってるの!? 養育費が滞ってるのよ。きちんと親の務めは果たしなさいよ」彼女が胸ぐらをつかむと、元夫は恐怖で顔を引きつらせ、後ずさり。しかし、次の瞬間、ハッとしたように顔を上げました。何がトリガーとなったのかわかりませんが断片的に記憶を取り戻したようでした。

 

「お前……なんでここに……いや、まさか……」状況を理解し、青ざめる元夫。彼女はすかさずスマホを取り出し、どこかへ電話。相手は、債権回収を担当している弁護士さんのようでした。「はい、見つけました。ええ、今すぐそちらへ連れて行きます」どうやら、返済が滞っていた元夫と連絡がつかなくなり、彼女へ連絡が入っていたのだとか。

 

「助けてくれ!」私に助けを求める元夫でしたが、自業自得としか言いようがありません。元夫は彼女に連れられ、去っていきました。

 

 

元夫のその後と、私が手にした平穏

嵐のような出来事が過ぎ去り、私は実家の中へ戻りました。その夜、仕事から帰ってきた父と母に事の顛末を話すと、2人ともあきれつつも「巻き込まれなくてよかった」と安堵していました。

 

後日、元義母から聞いた話によると、元夫は、いくつものアルバイトを掛け持ちして、養育費の支払いと借金の返済を続けているそうです。以前のような遊び歩く派手な生活とはほど遠い、地道に働き続ける日々を送っているとのことでした。

 

一方、私は無事に里帰り出産を終え、夫が待つ自宅へと戻りました。娘と夫、そして私。これからは家族3人で、ささやかですが温かい家庭を築いていきたいと思っています。過去に苦い経験をしたからこそ、今の平穏な日々のありがたさを深く感じながら、初めての育児に奮闘しています。

 

◇ ◇ ◇

 

自分勝手な振る舞いで周囲を傷つけ、都合が悪くなると現実から逃げ出した元夫。一時的に記憶を失ったことで、皮肉にも自らが招いた結果と改めて向き合うことになりました。もし予想だにしないトラブルに巻き込まれたとしても、情に流されることなく、第三者を交えるなどして、冷静に対処し、自分の今の幸せを守る行動を選択したいですね。

 

【取材時期:2025年8月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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