わがままな学生時代の友人
私は念願だった庭付きの一軒家を購入し、夫と娘と一緒に家庭菜園に挑戦しようとうきうきしていました。
そんなある日のことです。私は学生時代の友人であるB子とC子を自宅に招待。すると当日、誘った覚えのないA子も一緒に来たのです。A子はとてもわがままな性格で、私は学生時代から彼女のことが苦手。
今回は、B子とC子が、A子に私の家に遊びに行く話をしたところ、「私も行きたい!」と言って聞かなかったよう。そして、A子は家に入るなり、リビングの引き出しを開けたり、さまざまな部屋を覗いたりとやりたい放題。私とB子とC子はうんざりしながら過ごしたのでした。
子犬を溺愛するA子
それから数日後、A子からかわいらしい子犬の写真が送られてきました。
「犬を飼うことにしたの! 女の子で名前はマロン。マロンがいれば彼氏なんて必要ない!」
どうやらA子は、恋愛ではなく愛犬に夢中なよう。わがままなA子が一途にマロンを愛している様子を見て、私は一安心。「かわいい子犬だね。お幸せに」と返信しました。
A子「あの犬、もういらない」
しかし、それからわずか数週間後、驚くような出来事が。
ある日の早朝、A子から着信がありました。電話に出ると、「あの犬、もういらなくなったの。だから私の代わりに飼ってくれない?」と言うのです。さらに彼女は、「もうあんたの家の前にいるから、玄関先に置いてくね」とまで。
急いで外に出ると、本当にマロンの入った箱が置いてあり、私は怒り心頭。責任を持ってしっかり自分で面倒をみるように何度もA子にメッセージを送りましたが、音沙汰はありませんでした。
そして、B子とC子に事情を説明すると、最近A子には彼氏ができたため、マロンが邪魔になったのではないかと言われたのです。
自分勝手な飼い主に振り回されるマロンに同情した私は、然るべき手続きをして、マロンを家族として迎え入れることにしました。マロンはすぐに私たちに懐き、大切な家族の一員に。特に娘とマロンは仲が良く、姉妹のように遊んでいました。
久しぶりにA子を見たマロンは…
マロンがうちの家族になってから半年ほどが経過したある日、いきなりA子がうちにやってきました。そして、またしても驚きの発言をしたのです。
「彼氏と別れたの。だからマロンを返して」
私は思わず、「自分勝手に捨てたのに、今度は返せって? わがままもいい加減にして!」と声を荒げてしまいました。ただ、A子は「もともとは私の犬だもん! 返してくれるまで帰らないから」と一歩も引き下がらず……。
すると、マロンを抱き抱えた娘が「どうしたの?」と玄関に出てきました。「私のかわいいマロン〜」とA子がマロンを娘から奪おうとした瞬間、マロンは「ガルルルル」とうなり、A子の手を噛んだのです。
マロンはとても穏やかな性格で、こんなに怒った姿は見たことがありませんでした。私はびっくりしながらも、「ほら、マロンはあなたのことを嫌ってる。マロンが選んだのは私たち家族なんだよ」と言うと、A子は「こんな犬いらない!」と捨て台詞を吐きながら、走り去って行ったのでした。
その後、A子からの連絡は一切なくなり、私は夫と娘、そしてかわいい愛犬のマロンと共に楽しい日々を過ごしています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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