親戚からのお願いを聞いた結果…
私の結婚式の準備中に起こった出来事です。式場や招待客も決まり、細かい打ち合わせに追われていました。
そんなある日、母から連絡があり、母の姉とその娘が私の結婚式で「着物を着たいと言っている」と伝えてきました。私からみたら伯母と年下のいとこにあたります。どうやら、式場提携の衣装屋さんでレンタルをして、着付けなども一気に手配してしまいたいとのことでした。
いとこには2歳の息子がおり、当日も一緒に参列予定。「小さい子どもがいるのに、着物で大丈夫かな?」と心配しましたが、母が「私も確認したけど、どうしても着たいって言うのよ」と話すため、式場提携の衣装屋さんに手配の連絡を入れ、母と私、伯母といとこで着物を選びに行きました。
最後にお会計の話になり、式場の方に「着物のレンタル費用も、披露宴の費用と一緒にご請求しますね」と言われてその日は終了。ところが、伯母といとこから着物の費用の支払いについての話は一切ありません。母子家庭で育った私は、母が仕事で忙しいとき、伯母にもずいぶんお世話になり、いとことも本当の姉妹のように仲良く育ちました。少し悩みましたが、今までの感謝の気持ちもこめて、総額14万円の費用を支払うことにしたのです。
しかし、結婚式を1週間後に控えたとき、いとこから連絡が。「やっぱり、着物着るのはやめるわ。子どもを抱っこしないといけないし、動きづらいからキャンセルしておいて」と言うのです。いとこの言い分はわかりますが「それでも自分が着たいと言ったんじゃん……」と私はモヤモヤした気持ちになりました。
式場に着物をキャンセルしたい旨を伝えると、「直前なのでキャンセル料が着物代の半分かかります」とのこと。そのことをいとこに伝えると「そっかぁ、でも仕方ないね。着物を汚したら大変だから」と言います。私が「キャンセル料がかかるけどいいの?」と尋ねると、「え? 払ってくれるんだよね?」と言うではありませんか。
さすがに腹が立った私は「こちらが払って当たり前と思わないで。子どもいても着物を着たいと言い出したのはあなたでしょ」と返します。すると、「子どもいるとお金もかかるし、式に連れて行くのも大変なの。子どもがいないあなたにはわからないでしょ!」と耳を疑う言葉が……。私は呆れ果て、「とにかく、キャンセル料は支払ってね!」と強い口調で言い電話を切りました。
しばらくして、いとこから「食事が運ばれてくるまでは、着物を着ることにする。おめでたいときに、嫌な気持ちにさせてしまってごめん。着物のレンタル料も支払うよ」と謝罪の連絡が。話を聞いたところ、いとこがママ友たちに私とのやりとりを愚痴ったら「それはあなたが悪い! いくら仲がいいからって厚かましすぎる」とひどく怒られて反省したそう。
私は見知らぬいとこのママ友に感謝しつつ、「今まで伯母さんにはお世話になったから、2人の着物のレンタル料は私が払うよ。私も声を荒げてしまってごめん」と仲直り。結局私が披露宴費用と一緒に、伯母の8万円のブランドものの着物代と、いとこの4万円の着物、そしてそれぞれの着付け代を支払いましたが、あとで母が「伯母の分だけでも……」と着物代を出してくれ、無事に結婚式を迎えることができたのでした。
子連れで結婚式に参列するのは確かに大変です。しかし、「子どもがいて大変だから、多少のわがままは許される」と思うのはよくないと私は思います。私も今では2児の母なので、いとこのことを反面教師としつつ、自分の発言や行動が他人を不快にさせていないかを意識するようにしています。
ちなみに伯母はいとこと私のやり取りを知らないのか、何食わぬ顔で参加。私からも母からもとくに追及はしませんでしたが、あまりにも「出してもらって当たり前」な伯母の態度に違和感を抱き、式以降、伯母とは付き合いを控えています。
著者:竹内美月/40代・会社員。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな毎日を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!