「預かってほしい」と頼まれる日々
兄の妻はPTA役員をしており、行事や会合があるたびに「息子を少し預かってくれない?」と頼んできます。最初は「もう小学5年生だし、短時間ならひとりでお留守番できるのでは?」とやんわり断ったのですが、「心配だから」と頼まれ、結局預かることに。
おいっ子は元気いっぱいで、来ると家の中を走り回ったり、おもちゃを広げっぱなしにしたりと、にぎやかそのもの。私は何度か「学童保育を利用してみたら?」と提案したものの、「大丈夫です」と言われ、それ以上は言えずにいました。
ある日、おいっ子が見たショックな光景
そんなある日、また「息子を預かって」と兄の妻から連絡がありました。私はその日買い物の予定があったので「夕方までなら」と返事をし、約束通り夕方においを送り届けてから出かけました。
ところが買い物中、兄の妻から「まだ息子そっちにいる?」と連絡が入り、「もう帰しましたよ」と答えると、「え? まだ帰ってきてないんだけど……」との返事。慌てて戻ると、おいがわが家の玄関の前に座っていました。
「どうしたの?」と声をかけると、おいは泣きそうな顔で「帰りたくなかった」とひと言。詳しく聞くと、帰る途中で「お母さんが友人のお父さんと一緒にいるところを見た」と話してくれました。母親が友人のお父さんの腕に手をおきながら親しげに話していた光景がショックだったようで、そのまま家に戻る気になれなかったようです。
その後の家族の話し合い
私はすぐに兄に連絡し、事情を伝えました。兄は初めて聞く話に驚いた様子で、家族で話し合いを持ったそうです。結果的に、夫婦の間で価値観の違いが大きくなり、別々の道を歩むことになったと後日聞きました。
それ以来、おいっ子は少し落ち着いた様子で、私の家に来ても静かに本を読んだり、お手伝いをしてくれるようになりました。きっと心の中でいろいろ感じていたのだと思います。私は今後も、兄とおいを見守りながら、できる範囲で支えていこうと思っています。
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大人の事情に巻き込まれるのは、子どもにとって本当につらいもの。おいっ子には今回の出来事を乗り越えて、周りの人を思いやれる大人に成長してほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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