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「絶対来ないで」息子の言葉を破り文化祭へ。姿なく届いた「助けて」のメッセージに隠された真相

私は夫と中学1年の息子と暮らしています。1年前から夫が単身赴任になり、今は息子と2人暮らし。息子は小学生のころから成績が良く、私立中学に合格したのですが、入学してしばらくすると、少しずつ勉強への意欲が落ちていきました。以前は素直で明るかったのに、言葉づかいも荒くなり、家での態度も冷たくなってしまいました。「反抗期なのかな」と思いつつも、急な変化に戸惑っていました。

 

家でも学校でも反抗的な態度に

ある日、学校の保護者会で、他の保護者から「おたくの息子さん、最近ちょっと荒れてるみたいね」と言われました。どうやら学校でも反抗的な様子が見られるようで、私は驚きました。

 

さらに、クラスで財布がなくなるという出来事があり、息子が疑われているというウワサまで耳にしたのです。もちろん私は息子を信じていましたが、本人に尋ねても「別に」としか言わず、何も話してくれません。

 

学校に行くのも気まずくなり、行事への参加を避けていましたが、文化祭だけは見に行こうと決めました。息子が演劇に出演すると聞いていたからです。

 

ところが本人からは「絶対来ないで」と言われてしまいました。それでも、どうしても気になり、当日こっそり客席に座ることにしました。

 

文化祭で知った真実

文化祭当日、緊張しながらステージを見守っていたのですが、息子はどの場面にも登場せず、発表は終わってしまいました。

 

慌てて連絡を取ると、「今までごめん。助けてほしい」とメッセージが。帰宅してから話を聞くと、同級生とのトラブルがあったことを打ち明けてくれました。

 

息子は、あるクラスメイトから長い間嫌がらせを受けていたそうです。教科書を隠されたり、テスト前に筆記用具を取られたり……。今回の劇の配役も、その子の意向で外されたのだと言います。

 

周囲の生徒も見て見ぬふりで、息子は孤立していました。それでも私や単身赴任中の夫に心配をかけたくなくて、すべて黙っていたのです。

 

 

親子で向き合った日

私は後日、学校に相談し、担任の先生を交えて話し合いの場を設けてもらいました。関係者の確認も進み、誤解が解けたことで息子の名誉は回復。息子を支える体制も整えてもらえました。

 

その後、息子は少しずつ元の明るさを取り戻し、学習意欲も復活。翌年の文化祭では自ら立候補して主役を務めました。

 

「緊張したけど、楽しかった!」と笑う姿を見て、胸が熱くなりました。今では「将来は表現する仕事に関わりたい」と新しい夢も語ってくれます。

 

この出来事を通して、私は子どもの沈黙の裏にある本当の気持ちに気付かされました。これからも息子の心に寄り添いながら、成長を見守っていきたいと思っています。

 

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息子の反抗的な態度の裏には、「心配をかけたくない」というやさしさが隠れていたのですね。つらい時期を親子で乗り越えたことで、互いの信頼がより深まったのではないでしょうか。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※AI生成画像を使用しています

 

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