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「順番が逆だけど結婚するの♡紹介するね!」妊婦健診で出会ったママ友→え…いいの?紹介された男性の正体は…♡

私は現在妊娠8か月で、ついに産休に入り家で穏やかに過ごしていました。ところが最近、夫の様子がどうにもおかしいのです。

帰宅は遅く、休日も「仕事」で出かけることが多く不審に思っていました。それでも夫は「子どもが生まれるからバリバリ稼ごうと思って!」と、笑って言うのです。私は、頼もしく聞こえるはずの言葉なのに、胸の奥の違和感は消えませんでした。

 

妊婦健診での出会い

ある日の妊婦健診の待合室でのことです。母子手帳を眺めていると、隣の女性が「何カ月ですか?」と声をかけてきたのです。私が「8カ月です」と答えると彼女は「同じですね! 私もなんです」と明るく言うのです。

 

その笑顔は初対面なのに、なぜか“ほっとする気配”をまとっていました。そこからは、共通点が次々と出てくる出てくる! おなかの赤ちゃんの性別が一緒なこと、名前の候補や夫に言えない不安など……。どの話題も「それ分かる!」が止まらず、気づけば初めて会ったとは思えないほど心が近づいていました。 妊娠中、嬉しいことも不安も大きく、 誰かと共有したいと思っていました。だからこそこの共通点の多さが、私の心をふわっと軽くしたのです。

 

診察後、彼女が少し照れながら「よかったら連絡先、交換しませんか?」と聞いてきたのです。私は嬉しくてすぐにスマホを差し出し連絡先を交換しました。帰宅後、夫に話すと「へぇ」「よかったじゃん」とポツリ。その物足りなさと、 彼女が見せた“まっすぐ共感してくれた笑顔”の対比が胸に残りました。今、私に必要だったのは“共感してくれる相手”だったのかもと感じました。

 

結婚話とゆらぐ思い

数日後、彼女と待ち合わせをしカフェへ行くことに。2人で「妊娠後期、外に出るだけで気分転換になりますね」「わかる。家にいると不安ばかり浮かんでくるもんね」と、お互い家では話しづらいような“本音”ばかりがスルスル出てきて盛り上がっていました。

 

そんな中、彼女は少し迷いながら「実はね、順番は逆なんだけど……来月、結婚するの!」と言うのです。驚く私に、彼女は「私としてはもっと早く籍を入れたかったんだけど、彼が“もう少しだけ待ってほしい”って言ってて……。でも、出産前にはどうしても入籍したいなって。子どものためにもね」と本音をポロリ。本当のことを教えてくれた彼女に、私も「最近、夫と気持ちが噛み合わなくて……。前はもっと一緒に笑ってたのに」と本音を伝えました。 彼女は「わかる。私も、ちゃんと喜んでくれてるのかわからないときある」と真剣に答えてくれて……。気づけば、お互いの弱い部分まで自然に話せる関係になっていました。

 

帰り際、彼女がまた明るい笑顔に戻り「今度、彼を紹介しますね。次に会うころには“夫”になってるかもだけど」とひと言。私は嬉しくなり 「じゃあ、私も夫を紹介するね」と答えました。軽い約束だったはずなのに、 胸の奥にわずかな“ざわつき”が残りました。この約束が“とんでもない再会”の始まりになってしまうなんて……。

 

パートナーの正体に衝撃

週末。 私は彼女と「お互いのパートナーを紹介しよう」と約束して、カフェで待ち合わせをしました。 先に着いた私は席を取り、少しそわそわしていると、彼女が「お待たせ!」と言いやってきました。私が「ごめんね。夫が急に仕事が入って今日は来られなくなっちゃって……」と伝えると彼女は「そっか、残念。でも私の彼はもうすぐ来るって。紹介させてね」と言って笑顔を見せてくれました。

 

そのとき、カフェのドアが開き「来た来た〜! 」と 彼女が嬉しそうに手を振った先に立っていたのは、私の夫でした。 私は「……え?」とひと言。夫は固まり、彼女はきょとんと私と夫を見比べていました。私はゆっくり立ち上がり「紹介はいらないよ。この人……私の夫だから」と彼女に伝えました。まさかの発言に彼女の顔からサッと血の気が引きました。私は夫に向かって「妊娠中の妻に仕事って嘘ついて、別の妊婦さんとこれから結婚するつもりだったの?」と問い詰めました。すると、しばらく黙っていた夫の口から出たのは「……俺は、逃げ場が欲しかっただけなんだ! 俺だってどうしていいかわからなかったんだよ!」と最低のひと言が! その瞬間、私の中で何かが完全に切れ「逃げ場に“人の人生”使わないで! 私、あなたとは離婚する」と告げました。隣で震えていた彼女も、涙を拭い「私も別れる。順番が逆でも責任取るって信じてたのに。奥さんがいる人だったなんて……」と宣言!

 

その後、私は離婚と慰謝料・養育費について話し合いと手続きを進め、 彼女もまた、子どものために認知と養育費の手続きに踏み出しました。 裏切りの待ち合わせで真実が露わになったあの日から、 私と彼女は“被害者同士”ではなく、“支え合う仲間”になりました。

 

◇ ◇ ◇

 

人との関係は、立場に関わらず我慢ではなく誠実さで築いていきたいもの。相手に都合よく扱われるのではなく、自分を大切にしてくれる関係を選ぶことが、これからの人生や未来の安心につながっていくのかもしれません。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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