熱で動けない夜にかけられた言葉
インフルエンザに罹ってしまい、夜になると39度を超える熱が出ました。体が重くて起き上がることもできませんでした。布団の中でうなされていると、夫が部屋に入ってきて言いました。「ごはんはないの?」その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。
体を起こすしかなかった私
反論する気力も残っていなくて、気付けば体を起こしていました。足元がふらつきながらも、習慣のように台所へ向かいました。視界がにじむ中、包丁の音だけが響いていました。
どうして気付かないの?といういら立ち
熱で息苦しく、全身が痛いのに、夫からは気づかいの言葉はありませんでした。鍋をかき混ぜながら、「感染するとか思わないの?」「私の体、大丈夫って、どうして言えないの?」と心の中で何度も問いかけました。怒りと悲しさが入り混じって、涙が出そうになりました。
まとめ
夫の「ごはんはないの?」というひと言は、今でも忘れられません。あの夜をきっかけに、思いやりとは何かを考えました。あの出来事はつらかったけれど、私にとって「やさしさの意味」を身をもって知った夜でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:日野うさぎ/40代女性・会社員
イラスト/はせがわじゅん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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