娘の学費でギャンブルする夫。転校させられた娘が夫に報復!?

小学校1年生の娘は、近所に住む6年生のお姉さんに憧れています。彼女は幼いころからよく娘の面倒を見てくれて、娘は彼女を本当の姉のように慕っています。そして娘は、やさしくて頭が良くてかわいい彼女と同じ学校に行きたいと、お受験を頑張って彼女と同じ私立小学校に入学しました。
しかし、わが家は一般家庭で決して裕福な家庭ではありません。少しでも娘の学費の足しになればと、専業主婦だった私もパートを始めました。そんな矢先……。
娘が私立に行きたいと言い出した当初、夫は「じゃあ頑張って稼がないとな!」と協力的でした。しかし、娘が小学校に通い出して数カ月が経った最近は、どうも娘への興味が薄れているように感じます。
仕事で疲れているせいか、育児や家事にはまったく協力してくれず、残業で帰りが遅くなる日が増え、休日も仕事の付き合いがあると言って、家にいない日が増えました。さらに、お金にもうるさくなったのです。
私立の高額な学費は想像以上に負担で、夫はプレッシャーを感じているのかもしれません。負担を減らそうと私もパートを増やしましたが、お金の話になると「お前の稼ぎなんか足しにもならない。俺の稼ぎでラクして生活しやがって!」と責められるようになりました。
信じがたい夫の裏切り
ある休日、夫と娘は博物館へ出かける約束をしていました。娘は以前から楽しみにしていたのですが、当日になって夫は何も言わず、ひとりで出かけてしまったのです。仕方なく、娘は私と一緒に博物館へ行くことに。
その帰り道、なんとパチンコ店から出てくる夫の姿を目撃。声をかけると夫は青ざめ、そのまま走って逃げていったのです。その夜、夫を問い詰めると「俺の金だろ! 俺の好きに使って何が悪い!」と逆ギレ。私はパチンコをしていたことよりも、娘との約束を破ったことが許せなかったのですが、まったく話にならず……。その日以降、夫は私と娘を無視するようになり、一切口をきかなくなったのです。
それから数週間後、事件が起きました。その日、私はパートで帰りが遅くなるため、娘を義実家に預けていました。パートを終えて義実家に娘を迎えに行き、一緒に帰宅すると、リビングの扉を開けた瞬間、娘が叫んだのです。
「泥棒!?」
家中の引き出しや扉が開けられ、物が散乱。泥棒に入られたような惨状に、あ然とする私の目に入ったのは、テーブルに置かれた封筒。恐る恐る封筒の中身を確認すると、一通の手紙が。
そこには信じられない内容が書かれていたのです。「これは、俺の金を奪おうとするお前たちへの報復だ。俺が稼いだ金だ。貯金は俺が使う。子どもに私立なんかもったいない。公立で十分だ」と、夫の字で殴り書いてありました。
きっと夫が娘のための貯金を探して家中を荒らしたのでしょう。引き出しからは通帳と印鑑が消えていました。娘のための貯金の他にも、何かあったときのためにと手をつけずにいた私の独身時代の貯金まで、すべて持ち去られてしまったようでした。
さらに、封筒にはサイン済みの離婚届も入っていました。私は「離婚で結構。こんな父親ならいらない!」と心の中で思いましたが、娘の学費のことが頭をよぎります。離婚でいい、でもお金どうしよう……そう思っていると、娘が落ち着いた様子で私に声をかけてきたのです。
娘は「ママ、今すぐ転校しよう。私、ママと2人で暮らす! 学校変わっても大丈夫」そう言いました。娘は、今までの私と夫のギスギスした空気を感じ取っていたのかもしれない、私に気を使ってそう言ってくれているのかもしれない。そう思うと、胸が張り裂けそうでした。
さらに娘は、義母に電話をして、夫のしたことをすべて打ち明けようと提案してくれたのです。私は娘の言葉に「そうだね」と返事をして、義母に電話をかけました。
義母から明かされた衝撃の真実
私が義母に事情を話すと、義母は愕然とし、必死に謝罪してくれました。そして、さらに衝撃の事実が明かされます。なんと義両親は、娘の学費として毎月夫の口座にお金を振り込んでくれていたというのです。私はその事実をまったく知りませんでした。もちろん、そのお金の使い道も知りません。
私が「そんなお金のことはまったく聞いていません」と言うと義母は「あの子、もしかして……」と話し始めました。なんと夫は、若いころパチンコや競馬などのギャンブルで借金を作ったことがあったそう。それを夫は自分で返済できず、二度とギャンブルをしないと約束した上で、義両親がその借金を返済したと義母が教えてくれたのでした。
夫は義両親から「娘の学費」としてお金を受け取り、それをすべてギャンブルに使っていたに違いない……証拠はありませんでしたが、私はそう確信しました。
その瞬間、私は離婚を決意し「離婚は受け入れますが、娘のための貯金は相応の分与を求めます。私の独身時代の貯金は返していただき、養育費も請求します」と夫にメッセージを送りましたが、その連絡は無視されました。
ひとまず私は、娘を連れて近所にある実家へ引っ越すことに。娘にはこのまま私立の学校に通わせてあげたい気持ちもありましたが、私がフルタイムで働き、夫から養育費をもらえたとしても、卒業まで通わせ続けるのは現実的に困難です。娘も理解してくれたため、進級するタイミングで同じ学区内の公立小学校へ転校してもらうことにしました。
新しい生活へ向け、荷物を整理し、実家へ引っ越す準備を進めていると夫から電話が。私が電話に出ると、開口一番「母さんに何を言ったんだ!」と怒鳴られました。どうやら義母から厳しく叱責され、絶縁を言い渡されたようです。
しかし、離婚を決意した今となっては、夫が義両親とどうなろうと私には関係ありません。私は無視されていたメッセージと同じ内容のことだけを、夫に告げました。
私の言葉に夫は逆上して何かを叫んでいましたが、私は構わず電話を切り、連絡先をブロック。そして、貯金の返金、財産分与、養育費の請求について弁護士へ相談しました。
転校した娘が、意図せず元夫に報復!
弁護士を通して話し合い、離婚が成立し、私は独身時代の貯金を取り返し、娘のための貯金を含めた共有財産も折半することに成功。養育費の支払いにも合意してもらいました。話し合いの中で、義両親から受け取っていたお金をすべてギャンブルに使っていたことを認めた元夫。残業や仕事の付き合いがあると言っていましたが、帰りが遅い日はパチンコ、休日は競馬とギャンブルに明け暮れていたのでした。
娘と一緒に実家に戻った私は、正社員の職を見つけてフルタイムで働き始め、その後しばらくして、娘は進級のタイミングで公立小学校へ転校。今は、両親に支えられながら仕事と育児に奮闘する毎日です。離婚後も義両親との良好な関係は続いており、今も娘を大変かわいがってくれています。
そんな穏やかな日々が1年ほど続いたある日、目の前にボロボロの姿をした元夫が突然現れました。
「助けてくれ! 俺がしたことが会社で噂になって、気まずくて退職したんだ!」元夫がそう言ってすがってきたのです。実は、娘が転校した公立小学校には、元夫と同じ会社の社員の子どもが通っていました。娘はクラスメイトに転校理由を聞かれ、ただ正直に自分の身に起きたことを話しただけでしたが、その衝撃的な内容が保護者間で広まり、会社でも噂になってしまったのです。
「生活がきつくて限界なんだ。頼む! 俺とやり直してくれ!」と、涙ながらに懇願されましたが、復縁などありえません。私がきっぱりと断ると、元夫は力なく去っていきました。
一方、娘は転校後も、相変わらず近所のお姉さんに憧れ、たまに遊んでもらって、今も仲良くしてもらっています。「同じ学校じゃなくても、お姉ちゃんみたいになれるよね!」と言って、以前にも増して勉強に励むようになりました。そんな前を向く娘の姿が、私の励みになっています。
◇ ◇ ◇
自らの欲のために家族を裏切り、娘の未来まで奪おうとした元夫。会社に居場所がなくなり、困窮したのは当然の報いでしょう。困難の中でも前を向く娘さんと、それを支えるお母さんの決意が、幸せな未来に繋がることを願っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
さて続いては、食い尽くし系の「身勝手な夫」に悩む妻の体験談です。家族の分まで勝手に平らげる夫に、怒りを爆発させたのは妻ではなく……!?
娘の手作りケーキを勝手に食べた夫。激怒した娘が夫の秘密を暴露!?

夫の食欲には本当に困っています。冷蔵庫に入れておいた作り置きのおかずや冷凍食品はもちろん、小学生の娘のおやつまで、何でも勝手に平らげてしまうのです。
そのせいで食費は家計を圧迫。対策として、夫に食べてほしくないものには「食べないで!」と大きくメモを貼ることにしたのですが……。
メモを貼っても夫が食べてしまうことが続き、私は心身ともに疲れきっていました。そんな私の様子を見て、小学5年生の娘が自主的に家事を手伝ってくれるようになり、今ではすっかり料理に夢中です。最近ではお菓子作りにも興味を持ち、毎日のように動画を見ては熱心に研究しています。
先日も、娘はケーキ作りに挑戦しました。出来上がったケーキは冷蔵庫で大切に保管していたのですが……なんと、夫がいつものように勝手に食べてしまったのです。
手作りケーキが消えた!?娘の問いかけに…
私から娘への謝罪を求められた夫は、「メモが貼ってなかった」と開き直り、自分は悪くないと強く主張してきました。わが家のルールを守らなかった娘が悪いと言い出す始末。
せめて「おいしかったよ」と言ってあげてほしいと頼んだところ、「それは言えない。正直な感想を伝えないと娘が成長しない」なんて言い出して……。大人げないにもほどがあります。おそらく、自分が謝りたくないだけなのでしょう。
その日、学校から帰ってきた娘は、真っ先に冷蔵庫へ向かいました。そして、ケーキがなくなっていることに気づいたのです。娘はすぐに、家にいた夫を怪しみましたが……。
「私が作ったケーキ、パパが食べたの?」
「みんなで食べたかったのに……」
すると、夫は娘に対してとんでもない暴言を吐きました。
「いや、グチャグチャだったし」
「残り物かと思った」
娘が見た“父の裏の顔”に母は…
夫のあまりにもひどい態度に、娘は怒り、そして嘆いていました。何でも人のせいにし、いい年をして謝罪すらできない夫に、娘はあきれたのか「はぁ!」と大きくため息をついたら……。その様子を見た夫が「生意気だ!」と娘を非難。ついに娘はブチ切れ、自室に閉じこもってしまいました。
リビングを飛び出すとき、娘はこう言い残しました。「私はパパの秘密を知ってる」「謝っても絶対に許さないから!」と。その後、私が様子を見に行くと、娘はいろいろと胸の内を話してくれました。「もうパパなんていらない」「離婚したほうがいい」とまで言い出したのです。そしてこう続けました。「ママがパパの秘密を知ったら、きっと離婚したくなるよ」と。
その後、娘が教えてくれた“ある事実”に私は言葉を失いました。そして離婚を決意し、すぐに娘と2人で実家へ戻りました。私たちがいないことに気づいた夫から電話がかかってきましたが、夫は「ケーキを食べただけで家出なんて大げさだ。そんなことくらいで怒るな!」と言ってきて……、さらに火に油を注ぐことに。
私は、娘が見た「夫の秘密」を突きつけることにしました。娘は、塾の帰りに夫の不倫現場を偶然目撃していたのです。最初は「娘がウソをついている」と否定していた夫も、証拠の写真を送るとしどろもどろに。写真には相手女性の顔もしっかり写っており……、すぐに“元カノ(既婚者)”だとわかりました。
娘が守ろうとした家族…私たちの決断は
当初、娘は夫の秘密を私に打ち明けるつもりはなかったそうです。「家族がバラバラになるのは嫌だったから」と……。それでも、あまりにひどい夫の態度に失望し、積み重なってきたものが爆発したようです。「こんなパパなら、いないほうがマシ」とまで話してくれました。娘にそんな思いをさせていたなんて――本当に胸が痛みました。
夫は慌てて謝罪し、「不倫相手とは別れる」と言ってきましたが、私の我慢はすでに限界を超えていました。今さら謝罪など意味がなく……。これまでは「食い意地の張った人」くらいに思っていましたが、まさか外でも“つまみ食い”していたとは……本当にあきれました。
その後、私たちは離婚し、親権は私が持つことに。夫からは慰謝料と養育費をきちんと受け取り、今は娘とふたりで穏やかな毎日を過ごしています。料理の腕をどんどん上げている娘は、本当に頼りになる存在です。
◇ ◇ ◇
夫は家族という存在に甘えていたのかもしれませんが、「家族だからこそ」敬意と誠意を持って接することが家庭円満の秘訣かもしれません。これまでの自分の行動をしっかり反省してほしいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
自分の欲望のために、家族の未来や娘の心を傷つけた夫たちには、まさかの結末が待っていました。娘の学費を使い込むギャンブル夫、娘の手作りケーキをけなす食い尽くし夫、どちらも家族への敬意と愛情を欠いた「身勝手な父親」。
大切な家族であっても、裏切りや暴言を我慢し続ける必要はありません。妻たちは、娘の未来、そして自分自身の尊厳を守るために「決断」し、新たな幸せを掴みました。どんな人間関係においても、相手を尊重する気持ちが、円満な生活を送るための鍵となるのではないでしょうか。家族はもちろん、自分とかかわるすべての人には、敬意を払って、誠実に向き合いたいですね。