彼は浮気してる?
せっかく同棲を始めたというのに、毎晩帰りの遅いA男。行き先を聞いてもいつもはっきりせず、男友だちと飲み歩いていると言っていたのですが……。私は「これは浮気をしているのではないか」と疑いを持ち、共通の知り合いに彼の話を聞いて回ったところ、隠しもせずに女の人と出かけているようでした。
とある女の子からは「A男からデートに誘われた」、とある男の子からは「A男が俺の彼女に手を出そうとした」など。しかし、彼のバッグの中を探ってみても、2人分のレシートなど浮気の物証はまったく出てきませんでした。もちろん本人に問いただしても、のらりくらり。もし本当に浮気をしているとしたら、完全に手慣れていて、私は彼を信じる気持ちがなくなってしまいました。
「このまま彼と結婚するわけにはいかない」と思った私は、「母の具合が悪くて面倒を見る」とウソをついていったん実家に戻り、本格的に浮気調査をスタートさせたのでした。
彼が女性といる現場を目撃!
数日後、私は仕事を少し早く切り上げ、A男が務める会社の最寄り駅で張り込むことに。すると、A男が若い女性と待ち合わせをし、腕を組みながら歩く姿を目撃したのです!
私は2人の前に立ちはだかりました。隣の女の子は、状況を理解できていないよう。反応からして、彼に婚約者がいることなど知らなかったのでしょう。
「やっぱり浮気してたんだ」と言うと、A男は謝るどころか開き直ってきました。
「仕方ないだろ? 俺はこういう男なんだし。だけど最終的にはお前と結婚しようと思っているから心配するな。嫁にするなら、家事がうまくておとなしく家で待っているお前みたいな女がいいんだよ」
私は怒り心頭で、「何言ってんの、あなたとの婚約はこっちから願い下げ!」と言ってその場を立ち去ったのでした。
弁護士に依頼
後日、私は父が紹介してくれた弁護士事務所に行きました。
「はじめまして、この度はお世話になります…って、えっ? 」
私は弁護士の顔を見てビックリ。その弁護士は、同じマンションに住んでいる方だったのです。すれ違いざまにあいさつをする程度でしたが、なんとなく親近感がありました。こうして私はこの弁護士さんにお世話になり、A男から慰謝料を受け取ることができました。
ただ、共通の知り合いから聞くところによると、A男は私への慰謝料を、私が目撃した女性とは別の超お金持ちの中年女性に支払わせたらしいのです。A男は反省などしておらず、私の中にはモヤモヤが残りました。
一方で、この案件をきっかけに私は弁護士さんと急接近し、お付き合いをすることに。そして、お付き合いが始まり1年ほど経過したある日のこと。私の目の前にA男が現れたのです。
浮気男がとんでもない発言!?
突然、仕事帰りの私の前に飛び出てきたA男は、「お前、昇進したんだってな! 本部長なんだって?」と言ってきて……。
実は、A男に浮気されて別れてから、私はがむしゃらに仕事に打ち込んでスピード出世したのです。どこからそれをかぎつけたのかとびっくりしていると、A男はとんでもないことを言い出しました。
「実は、お前に話があって。俺、やっぱりお前と結婚してやるよ!」
A男の発言にあきれて言葉が出ない私。するとそのとき、「こんなところで何をしているんですか?」と待ち合わせしていた弁護士の彼がやってきました。
A男はとたんに不機嫌になり、「何であのときの弁護士がこんなところにいるんだよ?」と激怒しますが、弁護士の彼は冷静に「私と彼女はお付き合いをしているので部外者ではないですね」と言ってくれました。
A男が私に会いに来た理由は…
私が「そういうことだから」と冷たくあしらうと、A男はなんと泣きながらすがってきます。
A男によると、私と別れてからお金持ちの年輩女性と付き合っていたらしいのですが、旦那さんにばれて高額の慰謝料を請求されているよう。おまけに、会社でも不倫男として白い目で見られて、耐えきれずに辞職したそうです。
A男はいまさらになって、「俺にはお前だけだったんだ。これからはお前のことだけ大事にしてやれる!」と言っていました。しかし、彼の行動をみるに、お金の工面ができず困って私のところへ来たのでしょう。
私は、「今までさんざん浮気していたのに…そんな人と結婚なんて考えられない!」とキッパリ断りました。
私の話を聞いて、A男はショックをうけたようで……その場に座り込んでしまったのでした。
その後、A男は慰謝料返済のため日々頑張って働いているようです。一方、私は弁護士の彼からプロポーズしてもらい、無事に結婚! 幸せに暮らしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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