人を嘘つき呼ばわりするパパに…
その日も朝10時頃に公園に着くと、息子と同じくらいの年齢であろう、顔なじみの女の子がいました。しかし、今日はママと一緒ではなくパパと一緒のようです。私と息子はあいさつだけして砂場で遊び始めました。しばらくすると、先ほどの女の子がこちらへ来て、自分の砂場セットを広げて遊び始めます。パパを見るとベンチに座ってスマホに夢中。
すると女の子は、息子の砂場セットから勝手にカップケーキの型を持って行ったのです。何度か貸してあげたこともあり、息子もほかのおもちゃで遊んでいたため私も「あとで返してもらえばいっか」と気にしていませんでした。
私たちが遊び始めて1時間ほどたったころ、女の子のパパが「そろそろ片づけて」と声をかけ、片づけ始めたのですが、女の子の手にはまだわが家のおもちゃが。私は「すみません、それ、うちのなんです」と声をかけました。すると、パパは「いえ、これはうちのですよ。うちのおもちゃはここで広げていたので」と言うのです。「さっき、うちの子のおもちゃを勝手に持って行ってしまって、そのままそちらで遊んでいたんです。息子のお気に入りなので返していただけますか?」と事情を伝えると、次の瞬間、パパからとんでもない言葉が。
「いや、だから、これはうちのだって。僕はその瞬間を見ていません。そんなわかりやすい嘘をつくのはやめてください」と怒り気味で言うのです。嘘つき呼ばわりされたことが悲しく、また、相手が男性ということもあり少し怖くなったので、もう諦めようと思いました。
そのとき、「おはようございます」と近づいてくる人が。いつも女の子といっしょに来ているママです。すると、怒ったパパが事情をママに伝え始めました。ママは、話を聞くとハッと表情が変わって「なんでそんな嘘つき呼ばわりするようなこと……夫が失礼なことを言って本当にすみません」と謝ってくれたのです。状況を理解していないパパが「なんで謝るんだよ」と怒りだしますが、「うちはカップケーキの型なんて持ってないのよ! これ、息子さんのお気に入りじゃなかったですか? いつも楽しそうにママとカップケーキ作ってましたよね?」とパパを怒ってくれました。
それでもパパはふてくされ、「いや、俺貸してもらったとこ見てないし」とブツブツ文句を言う始末です。すると、「いい加減にしなさいよ。どうせ、スマホでも見てたんでしょ! 行く前に一緒におもちゃ選んだんじゃないの? 自分ちのおもちゃも把握できてないくせに人のこと責めるなんて最低よ」と大激怒のママ。さすがのパパも反省したようで、謝ってくれました。
たくさんの子どもたちが遊ぶ公園では、他の家庭のおもちゃと混ざってしまうことはよくあると思います。だからこそ、「どんなおもちゃをいくつ持って行くのか」は、連れて行く人がしっかり把握しておくべきだと実感しました。また、自分の思い込みで相手に失礼なことを言ってしまうことがないように、気をつけようと学んだ今回の一件。思わぬトラブルを避けるためにも、公園では子どもから目を離さないよう気をつけようと改めて思いました。
著者:立川りか/30代・ライター。7歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)
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